CodeLens によるコード変更とその他の履歴の検索
現在の作業を途切れさせることなくコードの詳細を確認できます。エディターを離れる必要はありません (Visual Studio Ultimate が必要)。コードの参照、コードへの変更、リンクされたバグ、作業項目、コード レビュー、単体テストを検索できます。
エディターから離れずに、これらの変更についてチームに問い合わせることができます。
表示するインジケーターを選択するには、[ツール]、[オプション]、[テキスト エディター]、[すべての言語]、[CodeLens] の順に移動します。
コード参照の検索
要件:
Visual Studio Ultimate
Visual C# .NET コードまたは Visual Basic .NET コード
最新の Visual Studio 2013 更新プログラム (これにより、複数のアプリの間でコードを共有するソリューションを使用して作業できるようになります。)
参照インジケーターを選択します (Alt + 2)。
参照が 1 つもない場合は、Visual C# コードまたは Visual Basic コードからの参照がないということです。このインジケーターには、XAML ファイル、ASPX ファイルなどの他の項目からの参照は含まれません。
参照元コードを表示するには、参照の上にマウス ポインターを合わせるか、参照をダブルクリックします。
このコードとその参照の間の関係を表示するには、コード マップを作成します。
コードの履歴およびリンクされた項目の検索
コードの変遷をたどるため、コードの履歴を確認します。または、他の分岐での変更がコードに与える可能性のある影響を理解できるよう、変更をコードにマージする前に、それらの変更を検討します。
要件:
Visual Studio Ultimate
Team Foundation Server (同じバージョン) または Visual Studio Online
Visual c# .NET コードまたは Visual Basic .NET コードが Team Foundation バージョン管理 (TFVC) または Git を使用して Team Foundation Server または Visual Studio Online にチェックインしていること。Git リポジトリが TfGit にホストされている場合、TFS 作業項目へのリンクも表示されます。
最新の Visual Studio 2013 更新プログラム (これにより、他の分岐で変更を検索して、複数のアプリケーションの間でコードを共有するソリューションを使用して作業できるようになります。)
Lync 2013、Lync Basic 2013、または Lync 2010 (これにより、エディターからチームと通信できます)
コードに含まれる変更の検索
Team Foundation バージョン管理 (TFVC) で、コードを変更したユーザーを検索します (Alt + 4)。
または、Git でも前回変更が行われた日付を確認できます。
変更に関する詳細情報を取得するには、その項目を右クリックし、[詳細の表示] をクリックします。チーム エクスプローラーに詳細が表示されます。
現在の分岐での変更の検索
安定したコードの状態を損なわせるリスクを軽減するために、チームが複数の分岐 (メイン分岐とその下位の開発分岐) で作業しているとします。
メイン分岐で、コードに加えられた変更の数を確認します (Alt + 6)。
または、コードに変更を加えた人数を確認します (Alt + 4)。
変更インジケーターまたは作成者インジケーターの横に正符号 (+) と数値がもう 1 つ表示される場合は、TFS の現在の分岐で、コードに対するさらに新しい変更が行われていることを意味します。
コードが分岐された時期の確認
子ブランチ (たとえば、Dev 分岐) のコードに移動します。変更インジケーターを選択します (Alt + 5)。
他の分岐から追加される変更の検索
… Dev 分岐でのこのバグ修正を例に用います。
この変更は、現在の分岐 (メイン分岐) を離れることなく検討できます。
変更がマージされた時期の確認
分岐に含まれている変更を確認することができます。
たとえば、メイン分岐のコードに、Dev 分岐からのバグ修正が適用されるとします。
追加される変更をローカル バージョンと比較します (Shift + F10)。
変更セットをダブルクリックすることもできます。
アイコンの意味
アイコン |
変更の作成元 |
---|---|
現在の分岐 |
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親分岐 |
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子分岐 |
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ピア分岐 |
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親、子、またはピアより遠い分岐 |
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親分岐から子分岐へのマージ |
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子分岐から親分岐へのマージ |
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無関係の分岐からのマージ (ベースレス マージ) |
リンクされた作業項目の検索 (Alt + 7)
リンクされたコード レビューの検索 (Alt + 8)
リンクされたバグの検索 (Alt + 9)
項目の所有者に連絡する (Shift + F10)
コードの単体テストの検索
テスト エクスプ ローラーを開くことなく、ご使用のコード向けに存在する単体テストの詳細を確認します。要件:
Visual Studio Ultimate
Visual C# .NET コードまたは Visual Basic .NET コード
アプリケーション コードの単体テストを含む単体テスト プロジェクト
最新の Visual Studio 2013 更新プログラム (これにより、他の分岐で変更を検索して、複数のアプリケーションの間でコードを共有するソリューションを使用して作業できるようになります。)
単体テストのあるアプリケーション コードに移動します。
そのコードのテストをレビューします (Alt + 3)。
警告アイコン が表示されたら、テストを実行します。
テストの定義を確認するには、テストをダブルクリックします。
テストの結果を確認します。テスト状態インジケーター ( または ) を選択するか、Alt + 1 キーを押します。
何人のユーザーによってこのテストが変更されたか、だれがこのテストを変更したか、また、このテストに対していくつの変更が行われたかを確認するには、コードの履歴を検索します。
Q & A
Q: CodeLens を無効または有効にする方法を教えてください。表示するインジケーターの選択方法も教えてください。
A: 参照インジケーター以外のインジケーターは無効にも有効にもできます。[ツール]、[オプション]、[テキスト エディター]、[すべての言語]、[CodeLens] の順に移動します。
インジケーターが有効の場合は、インジケーターから CodeLens のオプションを開くこともできます。
Q: CodeLens はどこにありますか。
A: CodeLens は、メソッド、クラス、インデクサー、およびプロパティ レベルの Visual C# .NET および Visual Basic .NET のコードでのみ表示されます。
CodeLens が有効になっていることを確認します。[ツール]、[オプション]、[テキスト エディター]、[すべての言語]、[CodeLens] の順に移動します。
コードが TFS に格納されている場合は、TFS Config コマンドと共に CodeIndex コマンドを使用することによって、コード インデックス作成が有効になっていることを確認します。
TFS 関連のインジケーターは、作業項目がコードにリンクされていて、リンクされた作業項目を開くアクセス許可をユーザーが持っている場合にだけ表示されます。チーム メンバーのアクセス許可があることを確認してください。
アプリケーション コードに単体テストがない場合は、単体テスト インジケーターが表示されません。テスト状態インジケーターは、テスト プロジェクトに自動的に表示されます。アプリケーション コードに単体テストがあることがわかっているのに、テスト インジケーターが表示されない場合は、ソリューションのビルドを試みます (Ctrl + Shift + B)。
コミットの作業項目詳細が表示されないのはなぜですか。
A: CodeLens が TFS で作業項目を見つけることができない可能性があります。その作業項目があるチーム プロジェクトに接続していることと、その作業項目を表示するアクセス許可があることを確認してください。このことは、TFS での作業項目 ID に関する誤った情報がコミットの説明に含まれている場合にも発生することがあります。
Q: Lync インジケーターが表示されないのはなぜですか。
A: Lync にサインインしていない場合、Lync がインストールされていない場合、またはサポートされている Lync 構成がない場合、Lync インジケーターは表示されません。ただしその場合も、メールは送信できます。
サポートされる Lync 構成
Lync 2013 (32 ビットまたは 64 ビット)、単独または Office 2013 と連携
Lync Basic 2013 単独 (32 ビットまたは 64 ビット、ただし Windows 8.1 とは非連携)
Lync 2010 単独 (32 ビットまたは 64 ビット)
CodeLens では、異なるバージョン の Lync はインストールできません。Visual Studio のローカライズ バージョンに対して、Lync がローカライズされていないことがあります。
Q: CodeLens のフォントと色を変更するにはどうすればよいですか。
A:[ツール]、[オプション]、[環境]、[フォントおよび色] の順に選択します。
キーボードを使用するには:
Alt + T + O キーを押して [オプション] ボックスを開きます。
上方向キーまたは下方向キーを押して [環境] ノードに移動するか、左方向キーを押してノードを展開します。
下方向キーを押して [フォントおよび色] に移動します。
Tab キーを押して [設定の表示] の一覧に移動し、下方向キーを押して [CodeLens] を選択します。
Q: 作成者インジケーターと変更インジケーターの違いは何ですか。
A: 作成者インジケーターは、何人のユーザーによってこのコードが変更されたかを示します。変更インジケーターは、このコードに加えられた変更の数を示します。どちらのインジケーターにも、同じ変更詳細が示されます。
Q: インジケーターを更新するにはどうすればよいですか。
A: 方法は、インジケーターによって異なります。
参照: このインジケーターは、コードが変更されるときに自動的に更新されます。インジケーターが独立したウィンドウとしてドッキングされている場合は手動で更新する必要があります。
チーム: これらのインジケーターは手動で更新する必要があります。
テスト: このインジケーターを更新するには、すべてのテストまたは特定のテストを実行します。
Q: CodeLens ヘッドアップ ディスプレイを移動できますか。
A: はい、できます。 を選択して、CodeLens をウィンドウとしてドッキングします。
Q: "ローカル バージョン" とは何ですか。
A:[ローカル バージョン] 矢印は、このファイルのローカル バージョンの最新の変更セットを指しています。サーバーにさらに新しい変更セットが含まれる場合、その変更セットは、使用されている並べ替え順序に応じて [ローカル バージョン] 矢印の上または下に表示されます。
Q: 履歴やリンク された項目が表示されるように CodeLens によるコードの処理方法を管理することはできますか。
A: はい、できます。コードが TFS にある場合は、TFS Config コマンドと共に CodeIndex コマンドを使用します。