Visual Studio 2010 からのコード化された UI テストのアップグレード
Visual Studio 2010 SP1 で作成したコード化された UI テストを含むテスト プロジェクトは、Visual Studio 2012 で開いたときに自動的に修復されます。テスト プロジェクトがソース管理にチェックインされると、プロジェクト ファイルはこの修復のためにチェックアウトされます。コード化された UI テストを含むこれらのテスト プロジェクトは、一度修復されると、Visual Studio 2010 SP1 と Visual Studio 2012 の両方で使用できます。
必要条件
- Visual Studio Ultimate, Visual Studio Premium
[!メモ]
Visual Studio 2012 には、テスト プロジェクトの種類が複数含まれています。コード化された UI テストを新しく作成する場合は、コード化された UI テスト プロジェクトの種類で作成されます。詳細については、「旧バージョンの Visual Studio からのテストのアップグレード」を参照してください。
注意 |
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コード化された UI テストを含む Visual Studio 2010 テスト プロジェクトは、Visual Studio 2012 または Visual Studio 2010 と Visual Studio 2012 の side-by-side 実行で開くときにリビルドする必要があります。 |
注意 |
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Visual Studio 2010 で作成され、単体テストのみを含むテスト プロジェクトを Visual Studio 2012 で開くと、コード化された UI テストを追加することはできません。同様に、Visual Studio 2012 で作成された単体テスト プロジェクトにコード化された UI テストを追加することはできません。 |
Visual Studio 2010 と Visual Studio 2012 の間の互換性の問題
Visual Studio 2010 と Visual Studio 2012 間でコード化された UI テストを移行する際に注意が必要な問題を次の表に示します。
注意 |
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ソリューション エクスプローラーに表示されない、コード化された UI テスト プロジェクトでの参照に関する既知の問題があります。詳細については、Visual Studio 2012 のインストール メディアに含まれている ReadMe ファイルを参照してください。 |
コード化された UI の機能 |
懸案事項 |
ソリューション |
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Silverlight UI テストは Visual Studio 2012 ではサポートされていません。 |
ビルドは失敗します。 Visual Studio 2010 Feature Pack 2 を使用していて、Silverlight アプリケーション用にコード化された UI テスト プロジェクトを作成した場合、これらのプロジェクトを Visual Studio 2012 で開くことはできません。 |
これらのプロジェクトは Visual Studio 2010 Feature Pack 2 のみで管理することをお勧めします。
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Firefox UI テストは Visual Studio 2012 ではサポートされていません。 |
ビルドは成功しますが、テストの実行は失敗します。 Visual Studio 2010 Feature Pack 2 を使用していて、Firefox の Web アプリケーション用にコード化された UI テスト プロジェクトを作成した場合、これらのプロジェクトを Visual Studio 2012 で開くことはできません。 |
これらのプロジェクトは Visual Studio 2010 Feature Pack 2 のみで管理することをお勧めします。
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新しい UI コード テスト API が Visual Studio 2012 に追加されました。 |
ビルドは失敗します。 Visual Studio 2012 で新しい UI テスト API を使用してコード化された UI テストを作成した場合、これらのプロジェクトを Visual Studio 2010 で開くことはできません。 |
新しい API を使用したプロジェクトは、Visual Studio 2012 のみで管理する必要があります。 |
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Visual Studio 2010 では、csproj ファイルの "選択" ステートメント内に参照が追加されました。Visual Studio 2012 では、フィードバックのターゲット ファイルを使用して、コード化された UI テスト アセンブリの参照を含めます。 |
Visual Studio 2012 では、Visual Studio 2010 (または SP1) で作成された、コード化された UI テストを含まないテスト プロジェクトに、コード化された UI テストを追加できません。 修復処理は、ターゲット ファイルと選択ステートメントを追加します。コード化された UI テストがテスト プロジェクト内にない場合、そのプロジェクトは修復済みとしてマークされ、Visual Studio 2012 でコード化された UI テストを追加する際に適切な参照が追加されません。 |
Visual Studio 2012 を使用して同じソリューション内に新しいテスト プロジェクトを作成し、その中に新しいコード化された UI テストを追加する必要があります。または、Visual Studio 2010 SP1 でテスト プロジェクトにコード化された UI テストを追加し、そのプロジェクトを Visual Studio 2012 で開くこともできます。 |
Visual Studio 2010 SP1 更新プログラム
Visual Studio 2012 および Windows 8 の互換性をサポートする Visual Studio 2010 SP1 の更新プログラムは Microsoft ダウンロード センターでダウンロードすることも、Visual Studio 更新プログラムとしてダウンロードすることもできます。
更新プログラムを適用すると、次の Visual Studio 2010 SP1 のコード化された UI テスト ツール機能が Windows 8 向けに改善されます。
Windows 8 を実行しているコンピューターで、Microsoft .NET Framework 4.5 ベースの Windows Presentation Foundation (WPF) コントロールにコード化された UI テストを実行できます。
Windows 8 を実行しているコンピューターで、64 ビット (x64) の Internet Explorer 10 にコード化された UI テストを実行できます。
この更新プログラムには、次の問題の修正プログラムも含まれています。
コード カバレッジ: Visual Studio 2012 で作成されたコード カバレッジ ファイル (.coverage) を Visual Studio 2010 SP1 で開くことができません。
取り残されたテスト アーティファクト: Team Foundation Server (TFS) 2010 の無効なユーザーに割り当てられているテスト アーティファクトがあります。たとえば、退職したユーザーにまだ割り当てられたままのテスト ケースがあります。TFS 2010 を TFS 2012 にアップグレードします。Microsoft Test Manager 2010 を使用して、アップグレードした TFS サーバーに接続します。Microsoft Test Manager 2010 を使用して、任意の TFS ユーザーにテスト アーティファクトを割り当てることはできません。
ロード テスト: Windows 8 を実行しているコンピューターで、ローカル エリア ネットワーク (LAN) プロファイル以外のネットワークの種類でロード テストを実行すると、ネットワーク エミュレーターのドライバーにより、オペレーティング システムがクラッシュします。詳細については、サポート技術情報の記事 2736182 を参照してください。
参照
概念
コード化された UI テストと操作の記録でサポートされている構成とプラットフォーム