概要コンテンツへのアクセスと管理 (HTML)

[ この記事は、Windows ランタイム アプリを作成する Windows 8.x および Windows Phone 8.x 開発者を対象としています。Windows 10 向けの開発を行っている場合は、「最新のドキュメント」をご覧ください]

Windows.Web.Syndication 名前空間の機能により RSS や Atom の標準に従って生成される概要フィードを使って、最新の人気の高い Web コンテンツを取得または作成します。

フィードとは

Web フィードは、テキストやリンク、画像から成る個々のエントリをいくつでも含むことのできるドキュメントです。フィードに対する更新は、新規エントリの形式で行います。この新しいエントリを使って、最新のコンテンツが Web 上に配信されます。コンテンツの利用者は、フィード リーダー アプリを使って、多数のコンテンツ作成者からのフィードを収集、監視でき、最新のコンテンツにすばやく手間をかけずにアクセスすることができます。

サポートされるフィード形式

Windows ランタイムでは、RSS 形式 (0.91 ~ 2.0) と Atom 形式 (0.3 ~ 1.0) のフィードを取得することができます。Windows.Web.Syndication 名前空間のクラスによって、RSS と Atom の両方の要素を表現できるフィードとフィード項目を定義できます。

加えて、Atom 1.0 形式と RSS 2.0 形式では、公式の仕様には定義されていない要素や属性をフィード ドキュメントに含めることができます。いつからか、こうしたカスタムの要素や属性が、他の Web サービスのデータ形式 (GData、OData など) によって利用されるドメイン固有の情報を定義するための手段として使われるようになりました。この追加機能をサポートするために、SyndicationNode クラスは XML 要素全般を表します。Windows.Data.Xml.Dom 名前空間の SyndicationNode クラスを使うことによって、アプリは属性、拡張機能、含まれる可能性のある任意のコンテンツにアクセスできるようになります。

概要コンテンツの発行に関しては、Windows ランタイムによる Atom Publication プロトコルの実装 (Windows.Web.AtomPub) がサポートするフィード コンテンツ操作は、Atom 規格と Atom Publication 規格に準拠した操作のみとなります。

概要コンテンツとネットワーク分離の併用

開発者は Windows ランタイムのネットワーク分離機能を使って、Windows ランタイム アプリによるネットワーク アクセスを制御および制限できます。 すべてのアプリにネットワークへのアクセスが必要なわけではありません。ただし、Windows ランタイムには、アプリでネットワークへのアクセスを行うためのさまざまなレベルのネットワーク アクセスが用意されており、適切な機能を選んで有効にできます。

ネットワーク分離では、開発者が必要なネットワーク アクセスのスコープをアプリごとに定義できます。適切なスコープが定義されていないアプリは、特定の種類のネットワークや特定の種類のネットワーク要求 (クライアント側から開始される出力方向の要求、または相手から開始される入力方向の要求とクライアント側から開始される出力方向の要求の両方) にアクセスできません。 ネットワーク分離を設定して強制的に適用できるため、アプリのセキュリティが侵害されたとしても、そこからアクセスできるネットワークは、そのアプリに対して明示的に許可されている範囲に限られます。そのため、他のアプリケーションや Windows そのものへの影響の範囲をきわめて小さくできます。

ネットワーク分離は、ネットワーク アクセスを伴う Windows.Web.Syndication 名前空間と Windows.Web.AtomPub 名前空間に存在するすべてのクラス要素に影響します。 ネットワーク分離は、Windows によって能動的かつ強制的に適用されます。適切なネットワーク機能が有効になっていなければ、ネットワーク アクセスを伴う Windows.Web.Syndication 名前空間や Windows.Web.AtomPub 名前空間のクラス要素の呼び出しは失敗する可能性があります。

アプリのネットワーク機能は、アプリのビルド時にアプリ マニフェストで構成します。通常、ネットワーク機能は、アプリの開発時に Microsoft Visual Studio 2013 Update 2 を使って追加します。 アプリ マニフェスト ファイルをテキスト エディターで直接編集してネットワーク機能を設定することもできます。

ネットワーク分離について詳しくは、「ネットワーク機能を設定する方法」をご覧ください。

このセクションの内容

トピック 説明
Web フィードにアクセスする方法

フィード配信された Web コンテンツに Windows ランタイム アプリからアクセスできます。

Web フィード エントリを管理する方法

Windows ランタイム アプリから、サービス ドキュメントにアクセスして、そのフィード リソースに変更を加えることができます。

 

関連トピック

その他

JavaScript を使った Windows ランタイム アプリのためのロードマップ

リファレンス

SyndicationNode

Windows.Data.Xml.Dom

Windows.Web.AtomPub

Windows.Web.Syndication

サンプル

AtomPub のサンプル

Syndication のサンプルに関するページ