Windows Live サービスを使ったアプリのカスタマイズ (HTML)
Windows ランタイム アプリでは、Windows Live サービスの機能を含めることによってカスタマイズし、ユーザーに提供する価値を高めることができます。
Live SDK を使うと、Windows ランタイム アプリはユーザーの Microsoft OneDrive アカウントや Outlook.com アカウントのデータを使い、カスタマイズされた接続エクスペリエンスを提供できます。
Live SDK 機能
Live SDK を使うと、Windows ランタイム アプリは Windows Live サービス機能を利用して、カスタマイズされた接続エクスペリエンスをユーザーに提供できます。
このセクションでは、以下の Live SDK 機能について詳しく説明します。
- ID API 機能
- OneDrive API 機能
- Outlook.com API 機能
ID API 機能
ID API を使うと、Windows ランタイム アプリのパーソナル設定を行うことができ、Windows のシングル サインオン機能によって、このパーソナル設定が Windows のユーザー エクスペリエンスのシームレスな部分になります。
シームレスなカスタマイズ
Live SDK によって提供されるコントロールを使うことにより、ユーザーが Microsoft アカウントにサインインできます。ユーザーがサインインした後に、Windows ランタイム アプリがユーザーのプロファイル情報にアクセスできます。
プロファイル情報
Windows ランタイム アプリは、ユーザーが自分の Microsoft アカウントに追加したプロファイル情報にアクセスできます。これによってアプリが、そのユーザー用のアプリになります。アプリがアクセスできるプロファイル情報は、ユーザーの氏名、性別、誕生日などです。
OneDrive API 機能
ユーザーは OneDrive を使って、写真、ビデオ、ドキュメントをクラウドに保存できます。アプリでは、2 種類の方法でどの Windows デバイスからもこれらにアクセスできます。
アプリでは Live SDK に含まれる OneDrive API を使って、OneDrive にあるユーザーの写真やその他のファイルにアクセスできます。ユーザーは、直接的な操作を行いません。
アプリでファイル ピッカーを使うことにより、ユーザーが OneDrive 内を参照し、ファイルを選ぶことができます。
OneDrive を使うと、Microsoft アカウントがない他のユーザーとコンテンツを共有することもできます。
OneDrive API を使うと、Windows ストア アプリからの次のような共有シナリオを実現できます。
写真とビデオ
アプリで作った写真やビデオを選んでアップロードし、共有できるようにします。画像/ビデオ編集アプリをクラウドに接続して、写真を修正したり、フィルターをかけて印象的にしたりできるようにします。
ドキュメント
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションに、どこからでも任意のデバイスでアクセスできるようにします。OneDrive のドキュメントの作成、アクセス、編集を、アプリで支援することができます。
Outlook.com API 機能
Outlook.com API を使うと、Windows ランタイム アプリはユーザーが Outlook.com アカウントで保持している連絡先とカレンダーを操作できます。アプリはこの情報を使って、ユーザーの接続エクスペリエンスを向上させることができます。
Outlook.com API を使ってユーザーの以下の情報にアクセスすることによって、Windows ランタイム アプリをユーザーにとってより魅力的なものにすることができます。
連絡先
ユーザーと、同じアプリを使っているその知人を結び付けます。
カレンダー
アプリの共有カレンダーにユーザーを登録したり、ユーザーがどのデバイスでも利用できるイベントを作ったりすることで、ユーザーの関心を常にアプリに引きつけられるようにします。
Windows ランタイム アプリでの Windows Live サービスの使用の準備
以下の手順では、Windows ランタイム アプリで Live SDK を使うための準備の方法について説明します。
Windows ランタイム アプリで Windows Live サービスを使うための開発用コンピューターの準備
Windows ランタイム アプリの開発用コンピューターを準備するために、次の操作を行います。
- Windows ランタイム アプリを開発するためのツールと SDK のダウンロードとインストール (まだインストールしていない場合)。このダウンロードには、Microsoft Visual Studio などのツールが含まれています。
- Live SDK のダウンロードとインストール。
Windows ランタイム アプリで Windows Live サービスを使うためのアカウントの準備:
Windows Live サービスを使う Windows ストア アプリの開発を始める前に、Windows ストア開発者アカウントを取得する必要があります。まだ取得していない場合は、ダッシュボードで作成できます。
Windows Live サービス機能を使う Windows ストア アプリは、事前にダッシュボードで登録する必要があります。これによって、Windows Live サービス機能を使用できるようになります。
Windows ランタイム アプリでの Windows Live サービスの使用
開発用コンピューターに必要なソフトウェアをインストールし、アカウントをセットアップした後、Windows ランタイム アプリで Windows Live サービス機能を使う方法について詳しく知るには、次のトピックをご覧ください。
このセクションの内容
トピック | 説明 |
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JavaScript を使った Windows ランタイム アプリでは、Live SDK により、ユーザーの Microsoft アカウントの情報にアクセスできます。 |
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ここでは、Microsoft サービスの機能を Windows ランタイム アプリに追加して、ユーザーのプロファイル情報、Microsoft OneDrive にあるファイルや写真、Outlook.com 情報にアクセスできるようにする方法について説明します。 |
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JavaScript を使った Windows ストア アプリのユーザーに対して適切な Microsoft アカウントのサインイン エクスペリエンスを確保するために、次のガイドラインに従ってください。 |