アプリケーションの発行
優れたアプリケーションを開発されると、人はそれを使ってみたくなります。 このセクションには、電子メール、プライベート Web サーバー、Google Play、Amazon Android アプリ ストアなどのチャネルによって、Xamarin.Android で作成したアプリケーションを公開配信するための手順が含まれます。
概要
Xamarin.Android アプリケーション開発の最終手順は、アプリケーションの公開です。 公開とは、ユーザーがそのデバイスにインストールできるようにするための、Xamarin.Android アプリケーションをコンパイルするプロセスです。2 つの重要な作業から構成されます。
公開に向けた準備 – Android 搭載デバイスに展開できるようにアプリケーションのリリース版が作成されます (リリースの準備に関する詳細については、「リリースに向けてアプリケーションを準備する」を参照してください)。
配布 – アプリケーションのリリース版は、さまざまな配布チャンネルのうち 1 つまたは複数のチャンネルから入手できます。
次の図は、Xamarin.Android アプリケーションの公開手順をまとめたものです。
上の図からわかるように、利用される配信方法に関係なく、準備は同じです。 Android アプリケーションはいくつかの方法でユーザーに公開できます。
- Web サイトから – Xamarin.Android アプリケーションを Web サイトでダウンロードできます。ユーザーはサイトでリンクをクリックしてアプリケーションをインストールします。
- 電子メールで – ユーザーは Xamarin.Android アプリケーションを電子メールからインストールできます。 Android 搭載デバイスで添付ファイルを開くと、アプリケーションがインストールされます。
- マーケットから - Google Play や Amazon App Store for Android など、配布に利用できるアプリケーション マーケットプレースがいくつかあります。
人気のマーケットプレイスをアプリケーション公開に使うことが一般的です。市場が広く、配布管理が行き届いています。 ただし、マーケットプレイスでアプリケーションを公開する場合、さらに一手間かかります。
Xamarin.Android アプリケーションは複数のチャンネルで同時に配信できます。 たとえば、Google Play と Amazon App Store for Android でアプリケーションを公開し、Web サーバーからもダウンロードできるようにします。
他の 2 つの配信方法 (ダウンロードまたは電子メール) は、ユーザーが小集団で管理されている企業環境などに最適です。少数の利用者が決まっているアプリケーションにも使われます。 サーバー配信と電子メール配信もシンプルな公開モデルです。アプリケーションの公開に必要な準備が少なくて済みます。
Amazon のモバイル アプリ配信プログラムでは、モバイル アプリ開発者は Amazon でアプリケーションを配信、販売できます。 ユーザーは Amazon App Store アプリケーションを利用し、自分の Android 搭載デバイスでアプリを見つけ、購入できます。 以下は、Android デバイスで実行されている Amazon App Store のスクリーンショットです。
ほぼ間違いなく、Google Play は Android アプリケーションのマーケットプレイスとして最も人気があり、すべてを網羅したマーケットプレイスです。 Google Play では、ユーザーはデバイスまたはコンピューターのアイコンをクリックし、アプリを検索、ダウンロード、評価し、アプリの代金を支払うことができます。 Google Play は、売上や市場の傾向を分析するためのツールも用意しています。アプリケーションをダウンロードするデバイスやユーザーを管理することもできます。 以下は、Android デバイスで実行されている Google Play のスクリーンショットです。
このセクションでは、適切なプロモーション素材と共に、Google Play などのストアにアプリケーションをアップロードする方法を示します。 APK 拡張ファイルの概念的な概要としくみについて示し、APK 拡張ファイルについて説明しています。 Google のライセンス サービスについても説明します。 最後に、HTTP Web サーバーの使用、単純な電子メールの配信、Amazon Android アプリ ストアなど、配信の代替方法について紹介しています。