SharePoint への JavaScript の埋め込み
名前空間を使用すると、自身が作成した JavaScript によるカスタマイズと、標準の SharePoint JavaScript または他の開発者が展開した JavaScript によるカスタマイズとの間の競合を避けることができます。
OfficeDev/PnP のサンプルやソリューションには、しばしば JavaScript コードが含まれています。 手法をわかりやすくするため、これらのサンプルは通常単純になっており、JavaScript コードを SharePoint に埋め込む際に名前空間が使用されていません。 PnP サンプルをソリューションに組み込む際は、この記事で示されている簡単な手順に確実に従うことが重要です。
名前空間の使用が重要な理由
JavaScript は、緩やかに型指定された言語です。 変数や関数を定義するときに、現在のコンテキストに同じ名前の変数や関数がすでに存在していると、既存の値または実装は新しい値または実装によって置き換えられます。 その結果、JavaScript コードを SharePoint に埋め込むと、標準の SharePoint JavaScript コードや他の開発者が展開したカスタマイズが簡単に上書きされます。 これにより発生する可能性のある競合は、識別とデバッグが困難です。
これを避けるため、JavaScript コード用にカスタム名前空間を使用することをお勧めします。
名前空間を使用する方法
次の例は、名前空間とクラスで JavaScript コードを整理するために使用される単純なパターンを示しています。
var MySolution = MySolution || {};
MySolution.MyClass1 = (function () {
// private members
var privateVar1 = 1;
var privateVar2 = 2;
function privateFunction1(){
return "";
}
return {
// public interface
myFunction1: function() {
return privateVar1;
},
myFunction2: function(){
return privateVar2;
}
};
})();
パブリック インターフェイスで定義された関数は次のものとして呼び出すことができます。
MySolution.MyClass1.myFunction1();
MySolution.MyClass1.myFunction2();
すべてのコードでカスタムの名前空間 MySolution を使用しているため、名前付けの競合を避けることができます。
名前空間とダウンロード最小化戦略 (MDS)
ダウンロード最小化戦略機能を有効にすると、MDS ナビゲーションでグローバル名前空間と変数が解除されます。
名前空間を保持するには、次のように宣言します。
Type.registerNamespace('MySolution');
型名前空間は SharePoint に固有であり、汎用 JavaScript ライブラリでは次を使用します。
if (window.hasOwnProperty('Type')) {
Type.registerNamespace('MySolution');
} else {
window.MySolution = window.MySolution || {};
}
名前空間、MDS および CSR (クライアント側レンダリング)
RegisterModuleInit
関数は適切な Type
名前空間を宣言します。
JSLink に添付されているファイルは MDS ナビゲーションでは再実行されません。これには、AsyncDeltaManager 関数を使用します。