RDS のシナリオ
重要
Windows 8 および Windows Server 2012 から、RDS サーバー コンポーネントが Windows オペレーティング システムに含まれなくなりました (詳細については、Windows 8 および Windows Server 2012 の互換性クックブックを参照してください)。 RDS クライアント コンポーネントは、今後のバージョンの Windows で削除される予定です。 新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。 RDS を使用するアプリケーションを、WCF Data Service に移行する必要があります。
アドレス帳アプリケーションは、リモート データ サービス (RDS) を使って、簡単なデータ対応の Web アプリケーション (オンライン企業のアドレス帳) を構築する方法を示すシナリオです。 このシナリオは、RDS でのデータ対応 ActiveX コントロールの使用方法を学習したい Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript) や COM のプログラマ、およびデータ中心の Web アプリケーションを構築したい経験豊富なソフトウェア開発者に役立ちます。
このシナリオは、基本的な HTML レイアウト タグの使用方法、DHTML データ バインディング手法の使用方法、ActiveX コントロールでのプログラミング方法を知っていることを前提としています。
SDK をインストールしてある場合、アドレス帳サンプル アプリケーションの完全なソース コードは、SDK ディレクトリの samples\dataaccess\rds\AddressBook\AddressBook.asp にあります。 アドレス帳のシナリオを見るには、Internet Explorer 4.0 以降で「https://webserver/RDS/AddressBook/AddressBook.asp」と入力します。webserver は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) と ASP を実行している Windows NT 4.0 または Windows 2000 Web サーバー コンピューターの名前です。
アドレス帳の概要
アドレス帳サンプル アプリケーションでは、イントラネット経由で検索可能なディレクトリを発行するために使用できる簡単なオンライン アドレス帳が提供されます。 アドレス帳は、ユーザーが 1 つ以上のフィールドに検索文字列を入力して、従業員に関する情報を要求できるように設計されています。 リモート データ サービスの基本的な機能を示すため、サンプル アプリケーションは小さくなるように意図されており、オブジェクトと検索フィールドの数は最小限に抑えられています。
アプリケーションのインターフェイスは、次の部分で構成されます。
クライアントがデータベースに接続するために使われる非ビジュアルの RDS.DataControl データ バインディング オブジェクト。
従業員属性検索条件の入力フィールドとして機能する HTML テキスト ボックス。
クエリの作成、検索フィールドのクリア、従業員情報によるデータベースの更新、保留中の変更の取り消し、グリッドに表示されているデータ行間の移動を行うための、HTML コマンド ボタン。
バックエンド データベースに対するクエリから (RDS.DataControl データ バインディング オブジェクト経由で) 返されたデータをテーブルに表示する DHTML データ バインディング。
前に説明した各要素を接続し、それらが対話できるようにする VBScript ルーチン。 VBScript コードは、RDS.DataControl オブジェクトを初期化し、RDS.DataControl レコードセットのフィールドの名前から HTML テーブルの列見出しを動的に作成するためにも使われます。
ステップ間のリンクに従って、シナリオを設定して実行し、シナリオのしくみの詳細を学習してください。
このシナリオには、次のトピックが含まれています。
参照
アドレス帳アプリケーションのシステム要件
Microsoft ActiveX Data Objects (ADO)
RDS の基礎
RDS チュートリアル