可用性グループの圧縮の調整
適用対象: SQL Server
既定では、SQL Server は、可用性グループにとって適切な場合にデータ ストリームを圧縮します。 圧縮によって、ネットワーク トラフィックが削減され、CPU の負荷が増加し、遅延が引き起こされる可能性があります。 圧縮を有効にするには、sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーである必要があります。 次の表は、SQL Server が可用性グループのログ ストリームに対して圧縮を使用するタイミングを示します。
シナリオ | 圧縮の設定 |
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同期コミット レプリカ | 非圧縮 |
非同期コミット レプリカ | Compressed |
自動シードの処理中 | 非圧縮 |
データベースでの TDE の有効化と非同期コミット | Compressed |
データベースでの TDE の有効化と同期コミット | 非圧縮 |
可用性グループ圧縮のトレース フラグ
ほとんどのシナリオでは、これらの設定の変更はお勧めしません。 グローバル トレース フラグを使用して、これらの設定の変更をテストできます。 SQL Server は、グローバル トレース フラグをインスタンス全体に適用します。 インスタンスのすべての可用性グループがこれらの設定の影響を受けます。
次の表は、SQL Server の既定の圧縮動作を変更するトレース フラグを示します。
トレース フラグ | 説明 |
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1462 | 非同期レプリカを使用する可用性グループのログ ストリーム圧縮を無効にします。 この機能は、非同期レプリカでは既定で有効にされており、ネットワーク帯域幅が最適化されます。 |
9567 | 自動シード処理中に可用性グループのデータ ストリーム圧縮を有効にします。 自動シードの処理中、圧縮によって転送時間が大幅に短縮され、プロセッサの負荷が増大する可能性があります。 |
9592 | 同期レプリカを使用した可用性グループのログ ストリーム圧縮を有効にします。 この機能は、圧縮によって待機時間が追加されるため、同期レプリカでは既定で無効にされています。 非同期レプリカのログ ストリーム圧縮は同期レプリカに対しては既定で有効にされています。 |