サポートされているバージョンとエディションのアップグレード (SQL Server 2017)

適用対象: SQL Server - Windows のみ

SQL Server 2008 (10.0.x)、SQL Server 2008 R2 (10.50.x)、SQL Server 2012 (11.x)、SQL Server 2014 (12.x)、SQL Server 2016 (13.x) からアップグレードできます。 この記事では、これらの SQL Server バージョンからのサポートされているアップグレード パスと、サポートされている SQL Server 2017 (14.x) へのエディションのアップグレードを示します。

アップグレード前のチェック リスト

• SQL Server 2017 (14.x) のいずれかのエディションから別のエディションへアップグレードする前に、現在使用している機能が移動先のエディションでサポートされているかどうかを確認します。

• SQL Serverをアップグレードする前に、 SQL Server エージェントの Windows 認証を有効にし、既定の構成 ( SQL Server エージェントのサービス アカウントが SQL Server sysadmin グループのメンバーであること) を確認してください。

• SQL Server 2017 (14.x)にアップグレードするには、サポート対象のオペレーティング システムを実行している必要があります。 詳細については、「SQL Server のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。

• 再起動を保留している場合はアップグレードがブロックされます。

• Windows インストーラー サービスが実行されていない場合は、アップグレードがブロックされます。

サポートされていないシナリオ

• SQL Server 2017 (14.x) の複数バージョンにまたがるインスタンスの使用はサポートされていません。 データベース エンジン コンポーネントのバージョン番号は、SQL Server 2017 (14.x) のインスタンス内で同一である必要があります。

• SQL Server 2017 (14.x) は、64 ビット プラットフォームでのみ利用できます。 クロスプラットフォームのアップグレードはサポートされていません。 SQL Server セットアップを使用して、 SQL Server の 32 ビット インスタンスをネイティブ 64 ビットにアップグレードすることはできません。 ただし、データベースがレプリケーションでパブリッシュされていない場合は、 SQL Serverの 32 ビット インスタンスのデータベースをバックアップまたはデタッチしてから、 SQL Server の新しいインスタンス (64 ビット) に復元またはアタッチすることができます。 master、msdb、および model の各システム データベースにある、すべてのログインとその他のユーザー オブジェクトを再作成する必要があります。

• 既存の SQL Serverインスタンスのアップグレード中は、新しい機能を追加できません。 SQL Server のインスタンスを SQL Server 2017 (14.x) にアップグレードした後、SQL Server 2017 (14.x) のセットアップを使用して機能を追加できます。 詳細については、「SQL Server のインスタンスへの機能の追加 (セットアップ)」を参照してください。

• フェールオーバー クラスターは、WOW モードでサポートされていません。

以前のバージョンから SQL Server 2017 (14.x)

SQL Server 2017 (14.x) では、次のバージョンの SQL Server からのアップグレードがサポートされます。

• SQL Server 2008 SP4 以降
• SQL Server 2008 R2 SP3 以降
• SQL Server 2012 SP2 以降
• SQL Server 2014 以降
• SQL Server 2016 以降

次の表に示すのは、以前のバージョンの SQL Server から SQL Server 2017 (14.x)への、サポートされるアップグレード シナリオです。

* Microsoft では、特に Technology Adoption Program (TAP) に参加したお客様向けに、リリース候補版ソフトウェアからのアップグレードをサポートしています。

SQL Server 2005 (9.x) に対する SQL Server 2017 (14.x) のサポート

ここでは、 SQL Server 2017 (14.x) に対する SQL Server 2005 (9.x)のサポートについて説明します。 SQL Server 2017 (14.x)では、次の作業を実行できます。

• データベース エンジンの SQL Server 2005 (9.x) インスタンスに、 SQL Server 2017 (14.x) データベース (mdf/ldf ファイル) をアタッチします。

• バックアップからデータベース エンジンの SQL Server 2005 (9.x) インスタンスに SQL Server 2017 (14.x) データベースを復元します。

• SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) キューブをバックアップし、SQL Server 2017 (14.x) で復元します。

SQL Server 2005 (9.x) データベースを SQL Server 2017 (14.x) にアップグレードすると、そのデータベースの互換性レベルは 90 から 100 に変更されます (SQL Server 2017 (14.x) のデータベース互換性レベルの有効な値は 100、110、120、130 および 140 です。) ALTER DATABASE Compatibility Level (Transact-SQL) は、互換性レベルの変更が SQL Server アプリケーションに与える影響について説明します。

上記の一覧で説明されていないどのシナリオもサポートされていませんが、以下のシナリオに限定されるものではありません。

• 同じコンピューターへの SQL Server 2005 (9.x) と SQL Server 2017 (14.x) の (サイド バイ サイド) インストール。

• SQL Server 2005 (9.x) インスタンスに参加するレプリケーション トポロジのメンバーとして SQL Server 2017 (14.x) インスタンスを使用する。

• SQL Server 2017 (14.x) インスタンスと SQL Server 2005 (9.x) インスタンスの間でのデータベース ミラーリングの構成。

• SQL Server 2017 (14.x) インスタンスと SQL Server 2005 (9.x) インスタンスの間でのログ配布によるトランザクション ログのバックアップ。

• SQL Server 2017 (14.x) インスタンスと SQL Server 2005 (9.x) インスタンスの間でのリンク サーバーの構成。

• SQL Server 2005 (9.x) Management Studio からの SQL Server 2017 (14.x) インスタンスの管理。

• SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) Management Studio 内での SQL Server 2017 (14.x) キューブのアタッチ。

• SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) Management Studio から SQL Server 2017 (14.x) への接続

• SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) Management Studio からの SQL Server 2017 (14.x) サービスの管理。

• SQL Server 2005 (9.x) のサード パーティのカスタム Integration Services コンポーネントに対するサポート (実行とアップグレードなど)。

SQL Server 2017 (14.x) エディションのアップグレード

次の表に示すのは、 SQL Server 2017 (14.x)でサポートされるエディションのアップグレード シナリオです。

エディションのアップグレードを実行する手順については、「SQL Server の別のエディションへのアップグレード (セットアップ)」を参照してください。

さらに、 SQL Server 2017 (14.x) Enterprise (Server+CAL ライセンス) と SQL Server 2017 (14.x) Enterprise (Core License) の間でエディションのアップグレードも実行できます。

* SQL Server 2017 (14.x) Express with Tools および SQL Server 2017 (14.x) Express with Advanced Services についても同様です。

** SQL Server 2017 (14.x) フェールオーバー クラスターのエディションの変更は制限されています。 次のシナリオは、 SQL Server 2017 (14.x) フェールオーバー クラスターではサポートされていません。

• SQL Server 2017 (14.x) Enterprise から SQL Server 2017 (14.x) Developer、Standard、または Evaluation への変更

• SQL Server 2017 (14.x) Developer から SQL Server 2017 (14.x) Standard または Evaluation への変更

• SQL Server 2017 (14.x) Standard から SQL Server 2017 (14.x) Evaluation への変更

• SQL Server 2017 (14.x) Evaluation から SQL Server 2017 (14.x) Standard への変更

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