Power Query ソース (プレビュー)

適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime

この記事では、SQL Server Integration Services (SSIS) データ フロー内の Power Query ソースのプロパティを構成する方法について説明します。 Power Query は、Excel/Power BI Desktop を使用したさまざまなデータ ソースへの接続とデータの変換を可能にするテクノロジです。 詳細については、「Power Query - 概要と学習」の記事を参照してください。 Power Query によって生成されたスクリプトをコピーし、SSIS データ フローの Power Query ソースに貼り付けて構成することができます。

Note

現在のプレビュー リリースの場合、Power Query Source は SQL Server 2017/2019/2022 と Azure Data Factory (ADF) の Azure-SSIS Integration Runtime (IR) でのみ使用できます。 SQL Server 2017/2019/2022 用の最新 Power Query Source はこちらからダウンロードし、インストールできます。 Azure-SSIS IR 用の Power Query Source は既にプレインストールされています。 Azure-SSIS IR をプロビジョニングするには、ADF での SSIS のプロビジョニングに関する記事を参照してください。

Power Query ソースを構成する

SSDT で Power Query ソース エディターを開くには、SSIS Toolbox から Power Query ソースをデータ フロー デザイナーにドラッグ アンド ドロップした後、それをダブルクリックします。

PQ ソース

左側に 3 つのタブが表示されます。 [クエリ] タブでは、ドロップダウン メニューからクエリ モードを選択できます。

  • [単一クエリ] モードでは、Excel/Power BI Desktop から 1 つの Power Query スクリプトをコピーして貼り付けることができます。
  • [変数からの単一クエリ] モードでは、実行されるクエリを含む文字列変数を指定できます。

PQ ソースの [クエリ] タブ (単一)

[接続マネージャー] タブでは、データソースへのアクセス資格情報を含む Power Query 接続マネージャーを追加または削除できます。 [データ ソースの検出] ボタンを選択すると、クエリで参照されているデータ ソースが識別され、一覧表示されます。この一覧を利用して、適切な既存の Power Query 接続マネージャーを割り当てるか、新しいものを作成します。

PQ Sourceソースの [接続マネージャー] タブ (検出)

PQ ソースの [接続マネージャー] タブ (追加)

最後に、 [列] タブでは、出力列の情報を編集できます。

PQ ソースの [列] タブ

Power Query 接続マネージャーを構成する

SSDT で Power Query ソースを含むデータ フローを設計するときに、新しい Power Query 接続マネージャーを次の方法で作成できます。

  • 前述のように、Power Query ソースの [接続マネージャー] タブで、[追加]/[データ ソースの検出] ボタンを選択し、ドロップダウン メニューから <新しい接続...> を選択することで、間接的に作成する。
  • パッケージの [接続マネージャー] パネルを右クリックし、ドロップダウン メニューから [新しい接続...] を選択することで、直接作成する。

PQ ソースの [接続マネージャー] パネル (追加)

[SSIS 接続マネージャーの追加] ダイアログで、[接続マネージャーの種類] の一覧の [PowerQuery] をダブルクリックします。

PQ ソースの [接続マネージャー] パネル ([追加] ダイアログ)

Power Query 接続マネージャー エディターで、 [データソースの種類][データ ソースのパス] 、および [認証の種類] を指定し、適切なアクセス資格情報を割り当てます。 [データ ソースの種類] では、現時点では 22 種類のドロップダウン メニューから選択できます。

PQ ソース接続マネージャー エディター (種類)

一部のソース (OracleDB2MySQLPostgreSQLTeradataSybase) では、Power Query の前提条件に関する記事から取得できる ADO.NET ドライバーを追加でインストールする必要があります。 カスタム セットアップ インターフェイスを使用して Azure-SSIS IR にインストールできます。Azure-SSIS IR のカスタマイズに関する記事を参照してください。

[データ ソース パス] では、接続文字列を形成するデータ ソース固有のプロパティを認証情報なしで入力できます。 たとえば、SQL データ ソースのパスは、<Server>;<Database> 形式になります。 [編集] ボタンを選択して、パスを形成するデータ ソース固有のプロパティに値を割り当てることできます。

PQ ソース接続マネージャー エディター (パス)

最後に、 [認証の種類] では、ドロップダウン メニューから [匿名]/[Windows 認証]/[ユーザー名とパスワード]/[キー] のいずれかを選択し、適切なアクセス資格情報を入力し、 [テスト接続] ボタンを選択して Power Query ソースが適切に構成されていることを確認します。

PQ ソース接続マネージャー エディター (認証)

現在の制限

  • Oracle データ ソースは現時点では Azure-SSIS IR で使用できません。Azure-SSIS IR に Oracle ADO.NET ドライバーをインストールできないためです。代わりに Oracle ODBC ドライバーをインストールし、当面は ODBC データ ソースを使用して Oracle に接続してください。Azure-SSIS IR のカスタマイズに関する記事の ORACLE STANDARD ODBC の例を参照してください。

  • Web データ ソースは、現時点ではカスタム セットアップのある Azure-SSIS IR 上では使用できないため、現在のところはカスタム設定のない Azure-SSIS IR 上で使用してください。

次のステップ

Azure-SSIS IR で、ADF パイプラインのファーストクラスのアクティビティとして SSIS パッケージを実行する方法を確認します。 SSIS パッケージのアクティビティ ランタイムの実行に関する記事を参照してください。