TRIM (SSIS 式)

適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム

先頭および末尾のスペースを削除した後の文字式を返します。

注意

TRIM では、タブや改行文字などの空白文字は削除されません。 Unicode には各種スペースを表すコード ポイントが用意されていますが、この関数では Unicode コード ポイント 0x0020 のみが認識されます。 Unicode に変換される 2 バイト文字セット (DBCS) の文字列には、0x0020 以外のスペース文字が含まれる場合があり、このようなスペースはこの関数で削除できません。 すべての種類のスペースを削除するには、スクリプト コンポーネントから実行するスクリプト内で、Microsoft Visual Basic .NET の Trim メソッドを使用できます。

構文

  
TRIM(character_expression)  

引数

character_expression
スペースを削除する対象となる文字式です。

戻り値の型

DT_WSTR

解説

引数が NULL の場合、TRIM は NULL を返します。

TRIM は、DT_WSTR データ型でのみ機能します。 character_expression 引数が DT_STR データ型の文字列リテラルまたはデータ列である場合は、TRIM による演算の実行前に、暗黙的に DT_WSTR データ型にキャストされます。 その他のデータ型は、明示的に DT_WSTR データ型にキャストされる必要があります。 詳しくは、「Integration Services のデータ型」および「Cast (SSIS 式)」をご覧ください。

式の例

この例では、文字列リテラルから先頭および末尾のスペースが削除されます。 返される結果は、"New York" です。

TRIM("   New York   ")  

この例では、 FirstName 列と LastName 列を連結した結果から、先頭および末尾のスペースが削除されます。 FirstNameLastName の間の空の文字列は、削除されません。

TRIM(FirstName + " "+ LastName)  

参照

LTRIM (SSIS 式)
RTRIM (SSIS 式)
関数 (SSIS 式)