SQL Server Management Studio (SSMS) を利用し、Azure でデプロイされた SSIS パッケージの実行スケジュールを設定します
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime
SQL Server Management Studio (SSMS) を使用して、Azure SQL Database にデプロイされた SSIS パッケージのスケジュールを設定することができます。 オンプレミス SQL Server と SQL Managed Instance には、ファースト クラス SSIS ジョブ スケジューラーとしてそれぞれ、SQL Server エージェントと Managed Instance Agent があります。 一方、SQL Database には、ファースト クラス SSIS ジョブ スケジューラーが組み込まれていません。 この記事で説明する SSMS 機能は SQL Server エージェントに似た、おなじみのインターフェイスを備えており、SQL Database にデプロイされているパッケージをそのインターフェイスでスケジュール設定できます。
SQL Database を使用して SSIS カタログ (SSISDB
) をホストする場合、この SSMS 機能を使用し、SSIS パッケージのスケジュール設定に必要な Data Factory のパイプライン、アクティビティ、トリガーを生成できます。 その後、Data Factory でそれらのオブジェクトを任意で編集したり、拡張したりできます。
SSMS を使用してパッケージのスケジュールを設定するとき、SSIS では 3 つのデータ ファクトリ オブジェクトが自動的に新しく作成されます。その名前は、選択したパッケージの名前とタイムスタンプに基づきます。 たとえ゛は、SSIS パッケージの名前が MyPackage であれば、SSMS によって、次のようなデータ ファクトリ オブジェクトが新しく作成されます。
Object | Name |
---|---|
パイプライン | Pipeline_MyPackage_2018-05-08T09_00_00Z |
SSIS パッケージ アクティビティの実行 | Activity_MyPackage_2018-05-08T09_00_00Z |
トリガー | Trigger_MyPackage_2018-05-08T09_00_00Z |
前提条件
この記事で説明する機能には、SQL Server Management Studio バージョン 17.7 以降が必要になります。 最新バージョンの SSMS を入手するには、「SQL Server Management Studio (SSMS) のダウンロード」を参照してください。
SSMS でパッケージのスケジュールを設定する
SSMS のオブジェクト エクスプローラーで、SSISDB データベースを選択し、フォルダーを選択し、プロジェクトを選択し、パッケージを選択します。 パッケージを右クリックし、 [スケジュール] を選択します。
[新しいスケジュール] ダイアログ ボックスが開きます。 [新しいスケジュール] ダイアログ ボックスの [全般] ページで、新しくスケジュールを設定したジョブの名前と説明を入力します。
[新しいスケジュール] ダイアログ ボックスの [パッケージ] ページで、オプションの実行時設定と実行時環境を選択します。
[新しいスケジュール] ダイアログ ボックスの [スケジュール] ページで、頻度、時刻、継続時間など、スケジュール設定を指定します。
[新しいスケジュール] ダイアログ ボックスでジョブの作成が終わると確認が表示され、SSMS によってこれから作成される新しいデータ ファクトリ オブジェクトについて通知されます。 確認ダイアログ ボックスで [はい] を選択すると、Azure Portal で新しいデータ ファクトリ パイプラインが開きます。ここでレビューやカスタマイズができます。
スケジュールのトリガーをカスタマイズするには、 [トリガー] メニューから [New/Edit](新規/編集) を選択します。
[トリガーの編集] ペインが開き、スケジュール オプションをカスタマイズできます。
次のステップ
SSIS パッケージのスケジュールを設定するその他の方法については、「Azure で SSIS パッケージの実行をスケジュールする」を参照してください。
Azure Data Factory のパイプライン、アクティビティ、トリガーの詳細については、次の記事をご覧ください。