フェールオーバー クラスター インスタンスの操作 - SQL Server on Linux
適用対象: SQL Server - Linux
この記事では、Linux で SQL Server フェールオーバー クラスター インスタンス (FCI) を操作する方法について説明します。 Linux に SQL Server FCI を作成していない場合は、「フェールオーバー クラスター インスタンスの構成 - SQL Server on Linux (RHEL)」をご覧ください。
[フェールオーバー]
FCI のフェールオーバーは、Windows Server フェールオーバー クラスター (WSFC) に似ています。 FCI がホストされているクラスター ノードで何らかの障害が発生した場合、FCI を自動的に別のノードにフェールオーバーする必要があります。 WSFC とは異なり、優先所有者を設定する方法がないため、Pacemaker によって FCI の新しいホストとなるノードが選択されます。
FCI を別のノードに手動でフェールオーバーすることが必要になる場合があります。 そのプロセスは、WSFC 上の FCI と同じではありません。 WSFC では、ロール レベルでリソースをフェールオーバーします。 Pacemaker では、ユーザーが移動するリソースを選択し、すべての制約が正しいと仮定すると、他のすべてのものも同様に移動されます。
フェールオーバーの方法は、Linux のディストリビューションによって異なります。 お使いの Linux ディストリビューションの指示に従ってください。
手動フェールオーバー (RHEL または Ubuntu)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) サーバーまたは Ubuntu サーバーで手動フェールオーバーを実行するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行します。
sudo pcs resource move <FCIResourceName> <NewHostNode>
<FCIResourceName> は、SQL Server FCI の Pacemaker リソース名です。
<NewHostNode> は、FCI をホストするクラスター ノードの名前です。
受信確認は受け取りません。
手動フェールオーバーの間に、Pacemaker によって、手動で移動するように選択したリソースに対して場所の制約が作成されます。 この制約を見るには、
sudo pcs constraint
を実行します。フェールオーバーが完了した後、
sudo pcs resource clear <FCIResourceName>
を発行して制約を削除します。
<FCIResourceName> は、FCI の Pacemaker リソース名です。
手動フェールオーバー (SLES)
SUSE Linux Enterprise Server (SLES) では、SQL Server FCI を手動でフェールオーバーするには、migrate
コマンドを使います。 次に例を示します。
crm resource migrate <FCIResourceName> <NewHostNode>
<FCIResourceName> は、フェールオーバー クラスター インスタンスのリソース名です。
<NewHostNode> は、新しいフェールオーバー先ホストの名前です。