ユーザー権限とグループ権限の重複 (マスター データ サービス)
Applies to: SQL Server - Windows only Azure SQL Managed Instance
ユーザーの権限は、次の権限に基づきます。
グループのメンバーシップの権限
ユーザーに明示的に割り当てられた権限
ユーザーが複数のグループのメンバーであり、それらのグループがマスター データ マネージャーへのアクセス権を持っている場合、次の規則が適用されます。
拒否 が他のどの権限をオーバーライドします。 あるグループでのオブジェクト権限が 拒否 の場合、適用される権限は "拒否" です。
アクセス権限は、グループに適用されるすべての権限の組み合わせになります。 あるグループのオブジェクト権限が 作成 であり、別のグループでは 更新 である場合、適用される権限は 作成 および 更新になります。
上記のルールは、 [モデル] タブと [階層メンバー] タブに適用されます。 権限は、各タブで解決された後で組み合わされます。 詳細については、「権限の決定方法 (マスター データ サービス)」を参照してください。
Note
ユーザー権限とグループ権限の重複がどのように解決されているかは、ユーザー インターフェイスに表示できます。 [モデル] タブと [階層メンバー] タブにはドロップダウン リストがあり、そこから [有効] をクリックして有効な権限を表示できます。
例 1
ユーザーがグループ 1 とグループ 2 に属しています。
ユーザーには、Product エンティティに対する 読み取り 権限が与えられています。
グループ 1 には、Product エンティティに対する 更新 権限が与えられています。
グループ 2 には、Product エンティティに対する 読み取り 権限が与えられています。
結果: ユーザーの有効な権限は、Product エンティティに対する 更新 権限となります。
例 2
ユーザーがグループ 1 とグループ 2 に属しています。
ユーザーには、Product エンティティに対する 読み取り 権限が与えられています。
グループ 1 には、Product エンティティに対する 更新 権限が与えられています。
グループ 2 には、Product エンティティに対する 拒否 権限が与えられています。
結果: ユーザーの有効な権限は、Product エンティティに対する 拒否 権限となります。
例 3
ユーザーがグループ 1 とグループ 2 に属しています。
ユーザーには、階層ノードのメンバーのグループに対する 更新 権限が与えられています。
グループ 1 には、階層ノードのメンバーのグループに対する 読み取り 権限が与えられています。
グループ 2 には、階層ノードのメンバーのグループに対する 読み取り 権限が与えられています。
結果: ユーザーの有効な権限は、メンバーに対する 更新 権限となります。