データ ドリブン サブスクリプションの作成 (SSRS チュートリアル)
SQL Server Report Service (SSRS) チュートリアルを使用してデータ ドリブン サブスクリプションを作成する方法について説明します。 このチュートリアルでは、データ ドリブン サブスクリプションを作成し、フィルター処理されたレポート出力を生成してファイル共有に保存する簡単な例を順を紹介します。
Reporting Services のデータ ドリブン サブスクリプションを使用すると、動的なサブスクライバー データに基づいてレポートの配信をカスタマイズおよび自動化できます。 次のシナリオでは、データ ドリブン サブスクリプションを使用します。
- 配信するたびに宛先メンバーの構成が変更される可能性がある多人数受信者プールへのレポート配信。 たとえば、月刊レポートを現在の全顧客にメールで送付する場合など。
- 定義済みの条件に基づく特定の受信者グループへのレポート配信。 たとえば、社内のすべての営業責任者に販売実績レポートを送信する場合など。
.xlsx
や.pdf
などのさまざまな形式のレポートの生成の自動化。
前提条件
通常、データ ドリブン サブスクリプションはレポート サーバー管理者が作成し、保守します。 データ ドリブン サブスクリプションを作成するには、クエリ作成の専門知識、サブスクライバー データを持つデータ ソースに関する知識、およびレポート サーバーへの高度なアクセス権が必要です。
このチュートリアルでは、チュートリアル「基本的なテーブル レポートの作成 (SSRS チュートリアル)」で作成した販売注文レポートと、サンプル データベース AdventureWorks2022 のデータを使用します。
このチュートリアルを使用するには、コンピューターに次のコンポーネントがインストールされている必要があります。
データ ドリブン サブスクリプションをサポートするエディションの SQL Server 。 詳しくは、「SQL Server 2022 の各エディションとサポートされている機能」を参照してください。
レポート サーバーをネイティブ モードで実行します。 このチュートリアルで説明するユーザー インターフェイスは、ネイティブ モードのレポート サーバーに基づいています。 サブスクリプションは SharePoint モードのレポート サーバーでサポートされていますが、ユーザー インターフェイスはこのチュートリアルで説明されているものとは異なります。
SQL Server エージェント サービス
サンプル レポートでのすべてのサブスクリプションを管理タスクを含む Reporting Services 役割の割り当て。 このタスクでデータ ドリブン サブスクリプションを定義します。 コンピューター管理者の場合は、ローカル管理者用の既定のロール割り当てで、データ ドリブン サブスクリプションの作成に必要な権限が与えられます。 詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーでの付与されたアクセス許可」をご覧ください。
ネットワーク接続経由でアクセス可能な共有フォルダーへの書き込みアクセス許可。
このチュートリアルの推定所要時間: 30 分。 基本的なレポート チュートリアルを完了する必要がある場合は、さらに 30 分かかります。
チュートリアルのワークフロー
このチュートリアルは、次の 3 つのレッスンで構成されています。
レッスン | 説明 |
---|---|
レッスン 1: サンプル サブスクライバー データベースを作成する | サブスクライバー情報を格納するローカル SQL Server データベースでテーブルを作成します。 フィルター処理および出力ファイル形式に使用する注文番号を含む情報。 |
レッスン 2: レポート データ ソースのプロパティを構成する | レポート データ ソースを構成して、レポートを非アテンド型でスケジュールに沿って実行します。 レポートのデータセットを変更して、サブスクライバーのデータが提供するパラメーターを含めます。 |
レッスン 3: データ ドリブン サブスクリプションを定義する | データ ドリブン サブスクリプション ウィザードを使用して、データ ドリブン サブスクリプションを作成します。 |
次の図は、プロセスの基本的なワークフローです。
Step | 説明 |
---|---|
(1) | サブスクリプションの構成には、ソース レポート、スケジュール、およびサブスクライバー データベースへのフィールドのマッピングがセットされています。 |
(2) | OrderInfo テーブルには、フィルター処理に使用する 4 つの注文番号が含まれています (ファイルごとに 1 つ)。 テーブルには、生成されるレポートのファイル形式も含まれています。 |
(3) | AdventureWorks2022 データベースからの情報がフィルタリングされてレポートで返されます。 |
(4) | Orderinfo テーブルで指定されたファイル形式でレポートが作成されます。 |