パフォーマンス カウンター - ReportServer サービス、パフォーマンス オブジェクト
この記事では、 の配置に含まれる ReportServer:Service および ReportServerSharePoint:Service SQL Server 2012 (11.x) パフォーマンス オブジェクトのパフォーマンス カウンターについて説明します。
Note
このパフォーマンス オブジェクトを使用して、ローカル レポート サーバー上のイベントを監視します。 スケールアウト配置でレポート サーバーを実行している場合、カウントはスケールアウト配置全体ではなく、現在のサーバーに適用されます。
パフォーマンス オブジェクトは、Windows パフォーマンス モニター (Perfmon.exe
) で利用できます。 詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。 「ランタイム プロファイリング」。
この記事の内容:
適用対象: SQL Server 2012 (11.x).
ReportServer:Service パフォーマンス カウンター (ネイティブ モードのレポート サーバー)
ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトには複数のカウンターが含まれおり、レポート サーバー インスタンスの HTTP 関連のイベントやメモリ関連のイベントの追跡に使用されます。 このパフォーマンス オブジェクトは、コンピューター上の Reporting Services インスタンスごとに 1 つ存在します。各インスタンスのパフォーマンス オブジェクトに対して、カウンターを追加したり削除したりできます。 既定のインスタンスのカウンターは、 ReportServer:Serviceという形式で表示されます。 名前付きインスタンスのカウンターは、ReportServer$\<instance_name>:Service
の形式で表示されます。
ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトは、SQL Server 2008 (10.0.x) Reporting Services の新機能で、以前のバージョンの Reporting Services でインターネット インフォメーション サービス (IIS) と ASP.NET に含まれていたカウンターのサブセットを備えています。 これらの新しいカウンターは、Reporting Services に固有のものです。要求、接続、サインイン試行など、レポート サーバーにおける HTTP 関連のイベントが追跡されます。 さらに、このパフォーマンス オブジェクトには、メモリ管理イベントを追跡するカウンターも含まれています。
次の表は、 ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトに含まれているカウンターの一覧です。
次の Windows PowerShell スクリプトは CounterSetName
のパフォーマンス カウンターの一覧を返します。
(get-counter -listset "ReportServer:Service").paths
カウンタ | 説明 |
---|---|
Active connections | サーバー上で現在アクティブな接続の数。 |
Bytes Received Total | サーバーが受信したバイト数。 レポート マネージャーとレポート サーバーの両方によって受信された生のバイトの合計がカウントされます。 |
Bytes Received/sec | サーバーが受信した 1 秒あたりのバイト数。 このカウンターは、転送が完了したときのみ更新されます。 この結果は、転送が完了して初めて、カウンターの値が 0 の状態から増加することを意味します。 |
Bytes Sent Total | サーバーから送信されたバイト数。 レポート マネージャーとレポート サーバーの両方によって送信された生のバイトの合計がカウントされます。 |
Bytes Sent/sec | サーバーから送信された 1 秒あたりのバイト数。 このカウンターは、転送が完了したときのみ更新されます。 この結果は、転送が完了して初めて、カウンターの値が 0 の状態から増加することを意味します。 |
Errors Total | HTTP 要求の処理中に発生したエラーの合計数。 このエラーには、HTTP ステータス コードの 400 番台と 500 番台が含まれます。 |
Errors/sec | HTTP 要求の処理中に発生した 1 秒あたりのエラーの合計数。 このエラーには、HTTP ステータス コードの 400 番台と 500 番台が含まれます。 |
Logon Attempts Total | RSWindows 認証タイプに基づくログイン試行の回数。 RSWindows 認証タイプには、RSWindowsNegotiate、RSWindowsNTLM、RSWindowsKerberos、RSWindowsBasic などがあります。 ゼロ (0) はカスタム認証を表します。 |
Logon Attempts/sec | ログイン試行の速度。 |
Logon Successes Total | RSWindows 認証タイプのログオンに成功した回数。 RSWindows 認証タイプには、RSWindowsNegotiate、RSWindowsNTLM、RSWindowsKerberos、RSWindowsBasic などがあります。 ゼロ (0) はカスタム認証を表します。 |
Logon Successes/sec | 成功したログオンの割合。 |
Memory Pressure State | サーバーの現在のメモリの状態を示す 1 ~ 5 の数値。 1:負荷なし 2:低負荷 3:中負荷 4:高負荷 5:負荷が限度を超えている |
Memory Shrink Amount | 使用メモリ量を縮小するためにサーバーが要求したバイト数。 |
Memory Shrink Notifications/sec | 使用メモリ量を縮小するために、サーバーが直前の 1 秒間に送信した通知の数。 この値は、サーバーでメモリ不足が何回発生しているかを示しています。 |
Requests Disconnected | 通信エラーのために切断された要求の数。 |
Requests Executing | 現在処理中の要求の数。 |
Requests Not Authorized | HTTP 401 ステータス コードで失敗した要求の数。 |
Requests Rejected | サーバー リソースが不足しているために処理されなかった要求の合計数。 このカウンターは、サーバーがビジーであることを示す HTTP 503 ステータス コードを返した要求の数を表します。 |
Requests Total | レポート サーバー サービスが起動後に受け取った要求の合計数。 レポート マネージャーに送信された要求およびレポート マネージャーからレポート サーバーに送信ざれた要求がカウントされます。 |
要求数/秒 | 1 秒あたりに処理された要求の数。 この値はアプリケーションの現在のスループットを表します。 |
Tasks Queued | スレッドが使用可能になるのを待機しているタスクの数。 レポート サーバーに対する要求は、それぞれ、1 つまたは複数のタスクと対応します。 このカウンターによって表されるのは、処理の準備が整っているタスクの数だけです。現在実行中のタスクの数は含まれません。 |
ReportServerSharePoint:Service (SharePoint モードのレポート サーバー)
ReportServerSharePoint:Service パフォーマンス オブジェクトは、SQL Server 2012 (11.x) Reporting Services で追加されました。
次の Windows PowerShell スクリプトは CounterSetName
のパフォーマンス カウンターの一覧を返します。
(get-counter -listset "ReportServerSharePoint:Service").paths
カウンタ | 説明 |
---|---|
Memory Pressure State | |
Memory Shrink Amount | |
Memory Shrink Notifications/Sec |
PowerShell コマンドレットを使用して一覧を取得する
次の Windows PowerShell スクリプトは CounterSetName
ReportServerSharePoint:Service のパフォーマンス カウンターの一覧を返します。
(get-counter -listset "ReportServerSharePoint:Service").paths