レポート定義スキーマのバージョンを確認する (SSRS)
レポート定義ファイルでは、rdl ファイルの検証に使用されるレポート定義スキーマのバージョンに対応して、RDL 名前空間が指定されます。 SQL Server Data Tools (SSDT) のレポート デザイナー、Visual Studio、レポート ビルダーなど、レポート作成環境で .rdl ファイルを開いたとき、 以前の名前空間に対してレポートが作成されている場合、バックアップ ファイルが自動的に作成され、レポートが現在の名前空間にアップグレードされます。 アップグレードされたレポート定義を保存すると、変換された .rdl ファイルが保存されることになります。 これは、レポート定義をアップグレードする唯一の方法です。 レポート定義そのものはレポート サーバーでアップグレードされません。 コンパイル済みレポートが、レポート サーバーで自動的にアップグレードされます。 詳細については、「 Upgrade Reports」を参照してください。
方法: レポートの RDL スキーマのバージョンを確認する
XML を表示できる、メモ帳や XML Notepad などのアプリケーションで、レポートの .rdl ファイルを開きます。
スキーマ名前空間は XML の Report 要素で指定されます。 たとえば、次の Report 要素では、レポート デザイナーの名前空間とレポート定義の名前空間が指定されています。
<Report xmlns:rd="http://schemas.microsoft.com/SQLServer/reporting/reportdesigner" xmlns="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/2016/01/reportdefinition" xmlns:df="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/2016/01/reportdefinition/defaultfontfamily" MustUnderstand="df">
レポート定義の最新の名前空間は 2016 です。 ただし、公開されたレポート定義で最新の名前空間は 2010 であり、URL:
https://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/2010/01/reportdefinition
で指定されます。
方法: レポート デザイナーの RDL スキーマのバージョンを確認する
新しいプロジェクトを開きます。 選択したプロジェクトのバージョンにより、RDL スキーマのバージョンが決まります。 SQL Server では、複数のスキーマ バージョンがサポートされています。 詳細については、「SQL Server データ ツールの配置およびバージョン サポート」を参照してください。
[プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。 [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが開きます。
[テンプレート] ペインで [レポート]をクリックします。
[名前]にレポートの名前を入力するか、既定の名前をそのまま使用します。
[追加] をクリックします。 レポート デザイナーの [デザイン] ビューに新しい空のレポートが表示されます。
[表示] メニューの [コード]をクリックします。 レポート定義が XML ファイルとして表示されます。
スキーマ名前空間は XML の Report 要素で指定されます。 たとえば、次の Report 要素では、レポート デザイナーの名前空間とレポート定義の名前空間が指定されています。
<Report xmlns:rd="http://schemas.microsoft.com/SQLServer/reporting/reportdesigner" xmlns="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition" xmlns:df="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition/defaultfontfamily" MustUnderstand="df">
レポート定義の名前空間は、
https://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition
方法: レポート サーバー上で RDL スキーマのバージョンを確認する
Web ポータルで、レポート サーバーの URL を入力します。 たとえば、次の URL はローカル コンピューターのレポート サーバーを指定しています。
https://localhost/reportserver/reportdefinition.xsd
.xsd ファイルがブラウザーに表示されます。
スキーマ名前空間は XML の schema 要素で指定されます。 たとえば、次の schema 要素では、Visual Studio によって内部的に使用される targetNamespace 参照、スキーマ自体 (xsd) の xsd 参照、レポート定義参照の 3 つの名前空間が指定されています。 [年] は、レポートで使用されているスキーマの年度を表わします。 たとえば、2010 や 2016 です。
<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition" targetNamespace="http://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition" elementFormDefault="qualified">
レポート定義の名前空間は、
https://schemas.microsoft.com/sqlserver/reporting/*year*/01/reportdefinition