SQL Server データ ツールの Reporting Services (SSDT)

適用対象: SQL Server 2016 (13.x) Reporting Services 以降

SQL Server Data Tools (SSDT) は、ビジネス インテリジェンス ソリューションを作成する Microsoft Visual Studio 環境です。 SSDTには、Report Designer 作成環境が用意されています。 Report Designer を使用して、SQL Server Reporting Services (SSRS) のページ分割されたレポート定義、共有データ ソース、共有データセット、およびレポート パーツを開けるほか、変更、プレビュー、保存、配置ができます。

Note

レポート パーツは、SQL Server Reporting Services 2019 以降の SQL Server Reporting Services のすべてのリリースと、Power BI Report Server 2022 年 9 月以降の Power BI Report Server のすべてのリリースで廃止になっています。

この記事では、SSRS に使用する SSDT ソリューション、プロジェクト、プロジェクト テンプレート、および構成について説明します。 また、レポート デザイナーで使用ができるビュー、メニュー、ツール バー、ショートカットについても説明します。

SSDT のインストール

SSDT は、SQL Server には含まれていません。 別途 SSDT をインストールする必要はありません。 手順については、「Visual Studio で SSDT をインストールする」をご覧ください。

Report Designer テンプレートを使用するには、Visual Studio 用の SSRS 拡張機能もインストールする必要があります。 手順については、「Analysis Services、統合サービス、Reporting Services の拡張機能をインストールする」を参照してください。

レポートのデザインを開始するには、「Report Designer を使用してレポート サービスのページ割り付けレポートをデザインする (SSRS)」を参照してください。

ソリューションとプロジェクト

レポート プロジェクトは、レポート定義およびリソースのコンテナーの役割を果たします。 レポート プロジェクト内の各ファイルは、プロジェクトが配置されるときに、レポート サーバーにパブリッシュされます。 プロジェクトを初めて作成する場合は、プロジェクトのコンテナーとしてソリューションも作成されます。 複数のプロジェクトを 1 つのソリューションに追加することができます。

構成

企業用、テスト用および実稼働用のレポート サーバーなど、さまざまな種類の配置に対して複数のプロジェクト プロパティのセットを作成するには、Visual Studio で構成マネージャー機能を使用します。 詳細については、「SQL Server データ ツールの配置およびバージョン サポート (SSRS)」を参照してください。

レポート サーバープロジェクト

SSDT のインストール」で前述したように、Visual Studio 用 SSRS 拡張機能をインストールすると、次のプロジェクト テンプレートが SSDT で使用できるようになります。

  • レポート サーバー プロジェクト。 レポート サーバー プロジェクト テンプレートを使用すると、Report Designer が開きます。 このビジネス インテリジェンス プロジェクト テンプレートは、 [新しいプロジェクトの作成] ダイアログで確認できます。 詳細については、「レポート サーバーのプロジェクトを作成する」を参照してください。

    レポート サーバー プロジェクトのプロパティは、SSDT プロジェクト内のすべてのレポートとすべての共有データ ソースに適用します。 これらのプロパティには、レポート サーバーの URL、およびレポートと共有データ ソースのフォルダー名が含まれます。 現在のプロパティ値を確認するには、[プロジェクト プロパティ ページ] ダイアログを使用できます。 このダイアログ ボックスを開くには、[プロジェクト] メニューに移動して [プロパティ] を選択します。

  • レポート サーバー プロジェクト ウィザード。 レポート サーバー プロジェクト ウィザード プロジェクトのテンプレートを使用すると、レポート サーバー プロジェクトが自動的に作成され、レポート ウィザードが開きます。 ウィザードは、各ページの手順に従ってレポートを作成できます。 この手順では、次の方法について説明をします。

    • データ ソースへの接続文字列を作成します。
    • データ ソースの資格情報を設定します。
    • [クエリのデザイン]。
    • テーブル またはマトリックスデータ領域を追加します。
    • レポート データとグループを指定します。
    • フォントと色のスタイルを選択します。
    • レポート サーバーにレポートを公開します。
    • レポートをローカルでプレビューします。

    ウィザードを使用してレポートを作成した後で、レポート サーバー プロジェクトで Report Designer を使用して、レポート データおよびレポート デザイナを変更できます。

レポート デザイナーのウィンドウとペイン

Report Designer には、レポートのデザインや表示レポートの表示に役立つ複数のウィンドウとペインが用意されています。

[レポート データ] ペイン

[レポート データ] ペインには、レポートで使用できるデータ オブジェクトが表示されます。

[レポート データ] ペインを開くには、フォーカスをデザイン領域に移動します。 次に、[表示] メニューの [レポート データ] を選択します。

[レポート データ] ペインでは、次の種類のオブジェクトを使用できます。

  • 組み込みフィールド : これらのフィールドには、レポート名やレポートの処理時刻など、事前に定義されたレポート情報が含まれます。
  • データ ソース。 データ ソースは、データ ソースの名前と接続情報を表します。
  • データセット: 各データセットには、データ ソースから取得するデータを指定するクエリが含まれています。 データセットを展開して、データセット クエリで指定されたフィールドのコレクションを表示できます。 多次元データセット用のクエリ デザイナーの中には、[フィルター] ペインでフィルターを指定して、レポート パラメーターを作成するかどうかを指定できるものがあります。 レポート パラメーター オプションを指定した場合は、そのパラメーターの有効な値の一覧を設定する特別なデータセットが自動的に作成されます。 既定では、データセットは [レポート データ] ペインに表示されません。 詳細については、「パラメーター値の非表示データセットの表示 - 多次元データ」を参照してください。
  • レポート パラメーター。 データセット クエリにクエリ パラメーターが含まれている場合は、レポート パラメーターを手動または自動で作成できます。
  • 画像。 このリストの画像は、レポートに画像レポート アイテムとして含めることができます。

[レポート データ] ペインのデータ ソースおよびデータセットは、レポート定義内の要素を表します。 [レポート データ] ペインは、複数のレポート作成環境でサポートされている機能です。

  • レポート ビルダーでは、これはデータ ソースとデータセットの管理に使用できる唯一のペインです。
  • レポート デザイナーでは、[レポート データ] ペインはソリューション エクスプローラーと連携して動作します。ソリューション エクスプローラーでは、共有データ ソースと共有データセットがファイルとして表示されます。 [レポート データ] ペインの共有データ ソースと共有データセットは、ソリューション エクスプローラーの対応する共有データ ソースと共有データセットを参照する必要があります。 そのため、[レポート データ] ペインの要素には、ソリューション エクスプローラーのデータ ファイルへの参照が含まれます。 プロジェクト プロパティによって、共有データ ソースと共有データセットがレポート サーバーに配置されるか、SharePoint サイトに配置されるかが決まります。 詳細については、「データ ソースの変換 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。

[レポート データ] ペインが固定されていない場合は、固定することができます。 詳細については、「レポート デザイナーのレポート データ ペインをドッキングする (SSRS)」を参照してください。

グループ化ペイン

Tablix データ領域のグループを定義するには、[グループ化] ペインを使用できます。 テーブルの行グループと詳細グループ、およびマトリックスの行グループと列グループを定義できます。 [グループ化] ウィンドウを使用して、グラフまたは他のデータ領域のグループを定義することはできません。 詳細については、「レポート ビルダーのページ割り付けレポートのグループ」を参照してください。

グループ化ペインには、次の 2 つのモードがあります。

  • 既定。 親グループ、子グループ、隣接するグループ、および詳細グループ間のリレーションシップを示す階層形式で、すべての行グループと列グループを表示するには、デフォルト モードを使用します。 子グループは、その親グループと比較して直下の次のインデント レベルに表示されます。 隣接するグループは、そのピアまたは兄弟グループと同じインデント レベルに表示されます。

    グループを追加、編集、または削除するには、既定のモードも使用します。 単一のデータセット フィールドに基づいたグループでは、[行グループ] ペインまたは [列グループ] ペインにフィールドをドラッグします。 グループは、既存のグループの隣に挿入できます。 隣接するグループを追加するには、兄弟グループをショートカット メニューを使用します。 グループに属している Tablix セルを表示するには、[グループ化] ウィンドウでグループを選択します。

  • 詳細設定。 選択した Tablix データ領域の行グループと列グループの静的メンバーと動的メンバーを表示するには、詳細設定モードを使用します。 詳細モードでは、グループまたはグループメンバーと関連付けられた行や列の表示範囲を制御するプロパティも設定できます。 これらのプロパティは、レンダラーがページ上のグループをまとめるために使用するルールを決定します。 グループ メンバーは、行グループ領域および列グループ領域のセルとして、デザイン画面に表示されます。

Note

デフォルト モードと詳細設定モードを切り替えるには、[列グループ] アイコンの右側にある下矢印を右クリックできます。

詳細については、「グループ化ウィンドウ」を参照してください。

ツールボックス ペイン

[ツールボックス] ペインには、デザイン画面にドラッグできるレポート アイテムが含まれています。

  • データ領域は、レポート上のデータを整理する際に使用するレポート アイテムです。 テーブル、マトリックス、リスト、グラフ、ゲージ、データ バー、スパークライン、およびインジケーターはデータ領域の例に含まれます。
  • その他のレポート アイテムには、マップ、テキスト ボックス、四角形、線、画像、およびサブレポートがあります。
  • システム管理者がカスタムレポート アイテムをインストールして登録した場合、それらも [ツールボックス] ペインに表示されることがあります。

[プロパティ] ペイン

[プロパティ] ペインは、 Visual Studio の標準的なウィンドウであり、デザイン画面で現在選択されているレポート アイテムのプロパティの名前と値が表示されます。

[プロパティ] ペインを表示するには、[表示] メニューに移動して [プロパティ ウィンドウ] を選択します。 このペインをアンドックして、SSDT ウィンドウの別の領域に移動したり、デザイン サーフェイス上にタブ付きビューとして表示したりできます。

ほとんどの場合、プロパティ名は、レポート定義言語 (RDL) ファイル内の要素と属性に対応します。 選択したアイテムの [プロパティ] ダイアログ 使用して、最も一般的に使用されるプロパティを設定できます。 アイテムの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開くには、そのアイテムを選択してから、[プロパティ] ペインのツール バーの [プロパティ ページ] ボタンを選択します。 上級ユーザーは、[プロパティ] ペインでプロパティ値を直接設定できます。

[プロパティ] ペインは、次のタスクに使用できます:

  • デザイン画面で現在選択されている項目のプロパティを設定します。 プロパティによっては、値のドロップダウン リストが表示されます。 セルに値を直接入力することもできます。 一部のプロパティには値のコレクションが含まれており、 [(コレクション)] という値で示されます。 ほとんどのプロパティは式を受け入れます。 複合式は、値 <式> で示されます。 [式] ダイアログを開くには、[式 (fx)] ボタンを選択します。 詳細については、「[式] のダイアログ ボックス」を参照してください。
  • グリッドをカテゴリ別の表示からアルファベット順の表示に変更するには、[プロパティ] ペインのツール バー ボタンを使用します。 カテゴリ別の表示では、カテゴリのすべてのプロパティを表示するには、そのカテゴリを展開する必要があります。 アイテムの [プロパティ] ダイアログを開くには、ツール バーの [プロパティ ページ] ボタンを選択できます。 または、アイテムを右クリックして、[プロパティ] を選択できます。
  • [グループ化] ペインで現在選択されているグループ メンバーのプロパティを設定します。 グループ メンバーのプロパティを使用すると、グループ インスタンスごとに静的なグループ ヘッダー行とフッター行を繰り返す方法を制御できます。 詳細については、「ページ割り付けレポートでのグループ単位でのヘッダーとフッターの表示 (レポート ビルダー)」を参照してください。

ソリューション エクスプローラー

ソリューション エクスプローラーは、標準的な Visual Studio コンポーネントであり、プロジェクト内のすべてのアイテムが表示されます。 レポート サーバー プロジェクトの場合、このアイテム リストには共有データ ソース、共有データセット、レポート、およびリソースを整理するためのフォルダーが含まれます。 ソリューション ファイルを開くと、フォルダーのアイテムが自動的にアルファベット順に並べ替えられます。 [プロパティ] ペインにアイテムのプロパティを表示するには、アイテムを選択します。

[出力] ウィンドウ

[出力] ウィンドウには、レポートをプレビューするときに発生する処理エラーが表示されます。 このウィンドウには、レポートまたは共有データ ソースを配置するときに発生する公開エラーも表示されます。

[出力] ウィンドウを使用すると、式のエラーをデバッグできます。

ドキュメント アウトライン ペイン

[ドキュメント アウトライン] ペインには、レポート定義内のすべてのレポート アイテムの階層リストが表示されます。 [ドキュメント アウトライン] ウィンドウを開くには、[表示]>[その他の Windows]>[ドキュメント アウトライン] を選択します。

ドキュメント アウトライン ペインを使用すると、テキスト ボックスとその他のレポート アイテムを名前で識別できます。 ドキュメント アウトラインでアイテムを選択すると、そのアイテムはデザイン サーフェイスでも選択されます。

[ドキュメント アウトライン] ペインを使用すると、式のエラーをデバッグできます。

[タスク一覧] ウィンドウ

[タスク一覧] ウィンドウには、別のアプリケーションからレポートをインポートする場合に発生するビルド エラーが表示されます。 たとえば、Microsoft Access からレポートをインポートし、レポートに SSRS でサポートされていない機能が含まれている場合は、[タスク一覧] ウィンドウでエラーが報告されます。

Report Designer ビュー

レポート デザイナーは 2 つのビューをサポートしています。

  • レポートのデータとレイアウトを定義するための デザイン
  • レポートのレンダリング ビューを表示するための[プレビュー]

デザイン ビュー

レポート サーバー プロジェクトを作成する際に、デフォルトで Report Designer が [デザイン] ビューで開き、デザイン画面が表示されます。 既定では、デザイン画面には、レポート本文とレポートの背景が表示されます。

デザイン サーフェイスの背景にはショートカット メニューがあります。 このメニューには、ページ ヘッダーとページ フッターを追加するためのオプションが用意されています。 また、ルーラー、グループ化ウィンドウ、パラメーター ペインの表示に使用できる [表示] メニューも含まれています。

レポートの倍率を上げたり下げたりするには、ズーム コントロールを使用できます。

レポートをデザインするには、[ツールボックス] ペインからデザイン サーフェイスにレポート アイテムをドラッグします。 次に、それらのプロパティを構成し、レポートの配置を変更します。

[プレビュー] ビュー

[プレビュー] ビューで、レポートを実行して、レポート ビューアーに表示レポートを表示します。 また、ブラウザーを使用してデバッグ モードでレポートを実行するように構成プロパティを設定することもできます。

レポートをプレビューする場合、Report Designer は:

  • レポート データ ソースに接続します。
  • データセット クエリを実行します。
  • ローカル コンピューターにデータをキャッシュします。
  • データとレイアウトを組み合わせてレポートを処理します。
  • レポートをレンダリングします。

プレビュー ビューを使用する場合は、いくつかの点に留意する必要があります:

  • パラメーター化されたレポート。 レポートをプレビューする際に、すべてのレポート パラメーターに有効な既定値がある場合は、レポートが自動的に処理されます。 1 つ以上のレポート パラメーターに有効な既定値がない場合は、未割り当ての各パラメーターの値を選択する必要があります。 レポート ツール バーで、[レポートの表示] 選択する必要があります。
  • ローカル データのキャッシュ レポートをプレビューすると、レポート プロセッサは、現在のパラメーターの既定値を使用して、レポート内のデータセットのすべてのクエリを実行します。 結果はローカル データ キャッシュ (.rdl.data) ファイルとして保存されます。 レポート データセット クエリまたはレポート パラメーターを変更しない場合は、このデータを再度取得するオーバーヘッドを発生させることなく、引き続きレポートをデザインできます。
  • 構成マネージャーとデバッグ。 SSDT では、プロジェクトのプロパティによって、レポートを配置およびデバッグする方法を定義します。 これらのプロパティは、プロジェクトのすべてのレポートおよび共有データ ソースに適用されます。 プロジェクトのプロパティを設定するには、[プロジェクト] メニューに移動して [プロパティ] を選択します。 [プロパティ ページ] ダイアログで、[構成マネージャー] を選択します。 レポートをテストしてレポート サーバーにパブリッシュするには、これらの設定を使用できます。
  • 出力ペイン レポートのプレビュー時にレポート プロセッサで問題が検出されると、[出力] ペインにエラー メッセージが表示されます。

レポート デザイナーのメニュー

SSDT で Report Designer プロジェクトがアクティブになっている場合、次のメニューがメイン メニューに追加されます。

[フォーマット] メニュー

デザイン画面でアイテムを選択した場合、 [書式] メニューには次のオプションがあります。

オプション 目的
前景色 テキスト色を選択する。 既定のテキストの色は黒です。
背景色 テキスト ボックスとデータ領域の背景色を選択します。
フォント テキストを太字、斜体、または下線付きにするかどうかを指定します。
Justify テキストを右揃え、中央揃え、または左揃えにするかどうかを指定します。
整列 レポート内で、選択したオブジェクトを互いの位置を基準にして整列する方法を指定します。
同じサイズに揃える レポート内で選択したオブジェクトのサイズを調整します。
左右の間隔 レポート内で選択したオブジェクト間の左右の間隔を調整します。
上下の間隔 レポート内で選択したオブジェクト間の上下の間隔を調整します。
フォームの中央に配置 選択したオブジェクトを、Report Designer ウィンドウに対して上下左右の中央に配置します。
受注 選択したオブジェクトを背景または前景に移動します。

レポート メニューとデザイン 画面のショートカット メニュー

次のオプションを使用して、レポート全体に適用される設定を構成できます。 これらのオプションの可用性と場所は、使用する Visual Studio のバージョンによって異なります。

  • 以前のバージョンでは、これらのオプションは [レポート] メニューにあります。
  • 以降のバージョンでは、ほとんどのオプションはデザイン サーフェイスの背景のショートカット メニューにあります。
オプション 目的
[レポートのプロパティ] [レポート プロパティ] ダイアログを開いて、一般的なレポートのプロパティ (作成者の名前やグリッドの間隔、列数、ページ サイズなど) を割り当てます。 また、カスタム コード、アセンブリやクラスへの参照、データ出力要素の名前、データ変換の名前、およびデータ スキーマの名前の設定を構成することもできます。
表示 Report Designer のタブの [デザイン] と [プレビュー] を切り替えます。 ルーラー、グループ化ウィンドウ、または [パラメーター] ペインを表示または非表示にします。
ページ ヘッダーの追加 ページ ヘッダーをレポートに追加または削除します。 ページ ヘッダーを削除すると、ページ ヘッダー内のすべてのアイテムが削除されます。
ページ フッターの追加 ページ フッターをレポートに追加または削除します。 ページ フッターを削除すると、ページ フッター内のすべてのアイテムが削除されます。
レポート パーツの公開 公開するレポート パーツを選択します。

表示メニュー

次の [表示] メニュー オプションを使用して、さまざまな Report Designer ウィンドウとツール バーを表示または非表示にすることができます。

オプション 表示または非表示にするコンポーネント
エラー一覧 レポートを公開またはプレビューするときに検出されたエラー。
出力 レポートを公開または処理するときに検出されたエラー。 また、レポートに "#Error" というテキストが表示されたときの式エラーに関する詳細情報。
[プロパティ] ウィンドウ デザイン サーフェイスで現在選択されているレポート項目のプロパティ値。 このオプションを使用すると、入れ子になったレポート アイテムのプロパティを表示できます。 ただし、階層と入れ子になったメンバーを循環させるには、レポート アイテムを複数回選択する必要があります。 どのレポート アイテムのプロパティが表示されているか判断するには、[プロパティ] ペインの先頭に表示されているアイテムの名前を確認できます。
ツールボックス ツールボックス。
その他の Windows>ドキュメント アウトライン レポート内のレポート アイテムとそのテキスト ボックスのコレクションの階層ビュー。
[ツール バー] レポートの罫線レポートの書式設定を含むさまざまなツール バー。 詳細については、「Report Designer のツール バー」を参照してください。
レポート データ [レポート データ] ペインが表示されます。このペインでは、レポート パラメーター、データ ソース、データセット、および画像を追加できます。

[プロジェクト] メニュー

プロジェクト内の共有データ ソースおよびレポートを管理するには、次の [プロジェクト] メニュー オプションを使用できます。 プロジェクトのアイテムを追加または削除すると、ソリューション エクスプローラーにおけるプロジェクト アイテムの階層表示が自動的に更新されます。

オプション 目的
新しい項目の追加 新しい共有データ ソースまたは新しいレポートをプロジェクトに追加します。
既存項目の追加 既存の共有データ ソースまたは既存のレポートをプロジェクトに追加します。
レポートのインポート Microsoft Access などの別のアプリケーションからレポートをインポートします。
プロジェクトから除外する プロジェクトから項目を除外します。 このオプションを使用しても、ファイル システムから排除アイテムは削除されません。
[すべてのファイルを表示] プロジェクト内のすべてのファイルを表示します。
プロジェクト ツールボックス項目の更新 新しいカスタム レポート アイテムをプロジェクトにインストールするときにツールボックスのキャッシュを更新します。
プロパティ このプロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログを開きます。 詳細については、「プロジェクト プロパティ ページ ダイアログ ボックス」を参照してください。

レポート デザイナーのツール バー

Report Designer には、レポートのデザイン時に使用する、次の特殊なツール バーがあります:

ツール バー 目的
Report ページ ヘッダーまたはページ フッターを追加します。 レポート プロパティを設定します。 ルーラーまたはグループ化ウィンドウを表示または非表示にします。 ズーム コントロールを使用して、レポートのビューを変更します。
レポートの罫線 選択したすべての線と、選択したすべてのレポート アイテムの罫線の色、スタイル、および幅を設定します。
レポートの書式設定 選択したレポート アイテムの書式を設定します。 テキスト ボックスの場合、ツール バーを使用して、フォントのプロパティとテキストの色、背景色、およびテキストの両端揃えといった書式を変更できます。
レイアウト データ領域内のレポート アイテムの描画順序やセルの結合を設定します。
Standard プロジェクトを開いたり保存したり、ウィンドウを表示したり、デバッグ構成を選択したりします。

[表示] メニューを使用して、これらのツール バーを表示または非表示にすることができます。 Visual Studio の他のツール バーは、その機能が Report Designer の機能に当てはまらない場合、利用不可になっていることがあります。

ソース管理

SSDT はソース プラグインと統合できます。[オプション] ダイアログの [ソース管理] ページを使用して、プラグインを指定し、プロパティを構成できます。

カスタム レポート テンプレート

新しいレポートのテンプレートとしてカスタム レポートを使用するには、SSDT がインストールされているコンピューターの ReportProject フォルダーにそれらのレポートをコピーするだけです。

このフォルダーの既定の場所は、使用する Visual Studio のバージョンとエディションによって異なります。 Visual Studio 2022、2019、および 2017 の場合、このフォルダーは次の場所にあります:

%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio\<release-year>\<edition>\Common7\IDE\CommonExtensions\Microsoft\SSRS\ProjectItems\ReportProject

Visual Studio 2015 の場合、既定の場所は次のフォルダーです:

%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE\Private Assemblies\ProjectItems\ReportProject

レポート プロジェクトに新しいアイテムを追加すると、カスタム レポートが [テンプレート] ペインに表示されます。 また、カスタム スタイルをレポート ウィザードに追加することもできます。

SSDT 用のコマンド ラインのサポート

SSDT は、Visual Studio および基になる devenv.exe アプリケーションに基づいています。 このアプリケーションには、レポートの操作に役立つコマンド ライン オプションがいくつか用意されています。

このセクションで説明するコマンド ライン オプションを使用する前に、次の 2 つの項目に有効な値を設定する必要があります:

  • OverwriteDataSourcesTargetDataSourceFolderTargetReportFolder、および TargetServerURL のプロジェクト プロパティ。
  • 少なくとも 1 セットの構成プロパティ (デバッグやリリースなど)。

詳細については、「データ ソースとレポートの公開」を参照してください。

レポート サーバー プロジェクトの場合は、コマンド ラインから次のオプションを指定できます。

  • /deploy: 構成ファイルで指定されたプロジェクト プロパティを使用してレポートを配置します。 たとえば、次のコマンドは、ソリューション ファイル Reports.sln が指定するレポートを展開します。 プロジェクトのプロパティで指定されているリリース構成設定を使用します:

    devenv.exe "C:\Users\<user-name>\source\repos\Reports\Reports.sln" /deploy "Release"
    
  • /build: ソリューション ファイルをビルドしますが、配置されません。 たとえば、次のコマンドは、ソリューション ファイル Reports.sln が指定したレポートをビルドします。 プロジェクトのプロパティで指定されているデバッグ構成設定を使用します。

    devenv.exe "C:\Users\<user-name>\source\repos\Reports\Reports.sln" /build "Debug"
    
  • /out: ソリューションをビルドして生成した出力を、指定したファイルにリダイレクトします。 たとえば、次のコマンドでは、前の例のビルドの出力を mybuildlog.txt というファイルにリダイレクトします。

    devenv.exe "C:\Users\<user-name>\source\repos\Reports\Reports.sln" /build "Debug" /out mybuildlog.txt
    

SSDT でのキーボード ショートカット

次の場合、キーボード ショートカットを使用できます:

  • SSDT でのウィンドウおよびモードの制御:

    説明 キーの組み合わせ
    選択したプロジェクトをビルドする Ctrl+Shift+B
    [プロパティ] ウィンドウを表示する F4
    レポート データ ウィンドウを表示する Ctrl+Alt+D
    デバッグを開始する F5
    開いているウィンドウから次のウィンドウに移動する F6
  • レポート デザイン画面でのアイテムの制御:

    説明 キーの組み合わせ
    あるレポート アイテムから次のレポート アイテムにフォーカスを移動する タブ
    選択したレポート アイテムを移動する 方向キー
    選択したレポート アイテムを微調整する Ctrl + 方向キー
    選択したレポート アイテムのサイズを増減する Ctrl+Shift+方向キー
    テキスト ボックスで、表示されているディスプレイ テキストの先頭にカーソルを移動する Ctrl+Home
    テキスト ボックスで、表示されているディスプレイ テキストの末尾にカーソルを移動する Ctrl+End
    テキストボックスで、現在のカーソル位置から表示されているテキストの先頭までのテキストを選択する Shift+Home
    テキストボックスで、現在のカーソル位置から表示されているテキストの末尾までのテキストを選択する Shift+End
    テキスト ボックスで、現在のカーソル位置から表現の先頭までのテキストを選択する Ctrl+Shift+Home
    テキスト ボックスで、現在のカーソル位置から表現の末尾までのテキストを選択する Ctrl+Shift+End
    選択したレポート アイテムのコンテキスト メニューを開く Shift+F10