SQL Server フェールオーバー クラスターのインストール
適用対象: SQL Server
SQL Server のフェールオーバー クラスターをインストールするには、 SQL Server セットアップを実行してフェールオーバー クラスター インスタンスを作成し、構成する必要があります。
フェールオーバー クラスターのインストール
フェールオーバー クラスターをインストールするには、ローカル管理者権限、サービスとしてログオンする権限、およびフェールオーバー クラスター内にあるすべてのノード上のオペレーティング システムの一部として動作する権限を持つドメイン アカウントを使用する必要があります。 SQL Server セットアップ プログラムを使用してフェールオーバー クラスターをインストールするには、次の手順を実行します。
SQL Server フェールオーバー クラスターをインストール、構成、および管理するには、 SQL Server セットアップを使用します。
フェールオーバー クラスター インスタンスの作成に必要な情報 (クラスター ディスク リソース、IP アドレス、ネットワーク名など)、およびフェールオーバーで利用できるノードを確認します。 詳細情報:
これらの構成手順は、 SQL Server セットアップ プログラムを実行する前に行う必要があります。Windows のクラスター アドミニストレーターを使用して、手順を実行してください。構成するフェールオーバー クラスター インスタンスごとに 1 つの WSFC グループが必要です。
システムが最小要件を満たしていることを確認する必要があります。 SQL Server フェールオーバー クラスターに関する特定の要件の詳細については、「 フェールオーバー クラスタリングをインストールする前に」を参照してください。
他のクラスター ノードに影響を与えずに、フェールオーバー クラスター構成からノードを追加または削除します。 詳細については、「SQL Server フェールオーバー クラスターでのノードの追加または削除 (セットアップ)」を参照してください。
- フェールオーバー クラスター内のすべてのノードは、32 ビットまたは 64 ビットのいずれかの同一プラットフォームで構成され、エディションおよびバージョンが同じオペレーティング システムを実行している必要があります。 また、 SQL Server の 64 ビット エディションは、64 ビット版の Windows オペレーティング システムを実行する 64 ビット ハードウェアにインストールする必要があります。 このリリースのフェールオーバー クラスタリングでは、WOW64 がサポートされません。
フェールオーバー クラスター インスタンスごとに複数の IP アドレスを指定します。 各サブネットに複数の IP アドレスを指定することができます。 同じサブネットに複数の IP アドレスがある場合、SQL Server セットアップは依存関係を AND に設定します。 複数のサブネットにわたってノードをクラスター化している場合、 SQL Server セットアップは依存関係を OR に設定します。
SQL Server フェールオーバー クラスター インスタンス (FCI) では、クラスター ノードをドメイン参加させる必要があります。 次の構成はサポートされていません。
- ワークグループ クラスター上の SQL FCI。
- マルチドメイン クラスター上の SQL FCI。
- ドメイン + ワークグループ クラスター上の SQL FCI。
- 読み取り専用ドメイン コントローラー (RODC) を使用できる場合の SQL FCI。
SQL Server フェールオーバー クラスター インストール オプション
オプション 1: ノードの追加を伴う統合インストール
SQL Server 統合フェールオーバー クラスター インストールは、次の 2 つの手順で構成されています。
単一ノードの SQL Server フェールオーバー クラスター インスタンスを作成および構成します。 ノードの構成が正常に完了すると、完全に機能するフェールオーバー クラスター インスタンスが完成します。 フェールオーバー クラスターには 1 つのノードしかないので、この時点では高可用性は備わっていません。
SQL Server フェールオーバー クラスターに追加する各ノードで、セットアップを実行し、ノードの追加機能を使用して、ノードを追加します。
オプション 2:高度/エンタープライズ インストール
SQL Server 高度/エンタープライズ フェールオーバー クラスター インストールは、次の 2 つの手順で構成されています。
SQL Server フェールオーバー クラスターの一部となる各ノードで、セットアップを実行し、フェールオーバー クラスターの準備機能を使用します。 この手順ではノードのクラスター化の準備を行いますが、この手順が終了しても SQL Server インスタンスは操作できません。
ノードのクラスター化の準備が整ったら、共有ディスクを所有するノードでセットアップを実行し、フェールオーバー クラスターの実行機能を使用します。 この手順で、フェールオーバー クラスター インスタンスを構成し、完了します。 この手順が完了すると、 SQL Server フェールオーバー クラスター インスタンスが操作可能になります。
Note
マルチノード SQL Server フェールオーバー クラスターのインストールでは、いずれのインストール オプションも使用できます。 SQL Server フェールオーバー クラスターを作成した後、いずれのオプションでもノードの追加機能を使用してさらにノードを追加することができます。
重要
SQL Server のインストール場所に使用されているオペレーティング システムのドライブ文字は、 SQL Server フェールオーバー クラスターに追加されるすべてのノードで一致している必要があります。
セットアップ中の IP アドレスの構成
SQL Server セットアップでは、次の操作中に、IP リソースの依存関係の設定を指定したり、変更したりできます。
統合インストール - 新しい SQL Server フェールオーバー クラスターの作成 (セットアップ)
CompleteFailoverCluster (詳細インストール) - 新しい SQL Server フェールオーバー クラスターの作成 (セットアップ)
注 IPv6 IP アドレスがサポートされています。 IPv4 と IPv6 の両方を構成すると、それぞれ異なるサブネットとして扱われ、IPV6 がまずオンラインになることが想定されます。
SQL Server マルチサブネット フェールオーバー クラスター
クラスター上のノードが別々のサブネットにある場合、OR 依存関係を設定できます。 ただし、 SQL Server マルチサブネット フェールオーバー クラスターの各ノードが、指定されている 1 つ以上の IP アドレスの実行可能な所有者である必要があります。
参照
フェールオーバー クラスタリングをインストールする前に
新しい SQL Server フェールオーバー クラスターの作成 (セットアップ)
コマンド プロンプトからの SQL Server 2016 のインストール
SQL Server フェールオーバー クラスター インスタンスのアップグレード