FailureConditionLevel プロパティ設定の構成

適用対象: SQL Server

FailureConditionLevel プロパティを使用して、AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス (FCI) がフェールオーバーまたは再起動するための状態を設定します。 このプロパティへの変更はすぐに適用され、Windows Server フェールオーバー クラスター サービス (WSFC) または FCI リソースの再起動を必要としません。

始める前に

FailureConditionLevel プロパティの設定

エラー状態にはレベルが設定されています。 レベル 1 ~ 5 の各レベルには、前のレベルのすべての状態に加えて独自の状態が含まれています。 これは、それぞれのレベルで、フェールオーバーまたは再起動の可能性が増加することを意味します。 詳細については、この「 Failover Policy for Failover Cluster Instances 」の「フェールオーバーの特定」セクションを参照してください。

セキュリティ

アクセス許可

ALTER SETTINGS 権限および VIEW SERVER STATE 権限が必要です。

PowerShell の使用

FailureConditionLevel 設定を構成するには
  1. [実行管理者として実行] から高度な権限で Windows PowerShell を起動します。

  2. FailoverClusters モジュールをインポートしてクラスター コマンドレットを有効にします。

  3. Get-ClusterResource コマンドレットを使用して SQL Server リソースを検索し、次に Set-ClusterParameter コマンドレットを使用してフェールオーバー クラスター インスタンスの FailureConditionLevel プロパティを設定します。

ヒント

新しい PowerShell ウィンドウを開くたびに、 FailoverClusters モジュールをインポートする必要があります。

例 (PowerShell)

次の例では、 SQL Server リソース "SQL Server (INST1)" の FailureConditionLevel 設定が、重大なサーバー エラー発生時のフェールオーバーまたは再起動に変更されます。

Import-Module FailoverClusters  
  
$fci = "SQL Server (INST1)"  
Get-ClusterResource $fci | Set-ClusterParameter FailureConditionLevel 3  
  

フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインの使用

FailureConditionLevel プロパティ設定を構成するには

  1. フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインを開きます。

  2. [サービスとアプリケーション] を展開し、FCI を選択します。

  3. [その他のリソース] の下の [SQL Server リソース] を右クリックし、表示されるメニューの [プロパティ] をクリックします。 SQL Server リソースの [プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [プロパティ] タブを選択し、 [FailureConditionLevel] プロパティに希望の値を入力し、 [OK] をクリックして変更を適用します。

Transact-SQL の使用

FailureConditionLevel プロパティ設定を構成するには

ALTER SERVER CONFIGURATION Transact-SQL ステートメントを使用すると、FailureConditionLevel プロパティ値を指定できます。

例 (Transact-SQL)

次の例では、FailureConditionLevel プロパティを 0 に設定します。この場合、どのようなエラー状態でも、フェールオーバーまたは再起動が自動的に行われないように指定されます。

ALTER SERVER CONFIGURATION SET FAILOVER CLUSTER PROPERTY FailureConditionLevel = 0;  

参照

sp_server_diagnostics (Transact-SQL)
Failover Policy for Failover Cluster Instances