SQL Server 2016 の新機能

適用対象: SQL Server 2016 (13.x) 以降のバージョン

SQL Server 2016 では、メモリ内パフォーマンスや高度なセキュリティからデータベース内分析まで、すべてが組み込まれたスケーラブルなハイブリッド データベース プラットフォームを使って、インテリジェントでミッションクリティカルなアプリケーションをビルドできます。 SQL Server 2016 のリリースでは、さまざまな改善機能や拡張機能と共に、新しいセキュリティ機能、クエリ機能、Hadoop とクラウド統合、R 分析などが追加されています。

このページでは、概要情報と、SQL Server 2016 の各 SQL Server コンポーネントの新機能に関する詳細情報へのリンクを提供します。

SQL Server 2016

SQL Server 2016 をお試しください。

SQL Server 2016 データベース エンジン

  • SQL Server のインストールおよびセットアップ時に、複数の tempDB データベース ファイルを構成できます。
  • 新しいクエリ ストアは、データベース内に、クエリ テキスト、実行プラン、およびパフォーマンス指標を格納するため、パフォーマンス問題の監視およびトラブルシューティングが容易になります。 ダッシュボードには、どのクエリが最も多くの時間、メモリまたは CPU リソースを消費しているのかが表示されます。
  • テンポラル テーブルは、すべてのデータ変更とその発生日時を記録する履歴テーブルです。
  • SQL Server に新しく組み込まれた JSON サポートは、JSON のインポート、エクスポート、解析および格納をサポートします。
  • 新しい PolyBase クエリ エンジンは、Hadoop または Azure Blob Storage 内の外部データと SQL Server を統合します。 クエリの実行だけでなく、データをインポートおよびエクスポートすることができます。
  • 新しい Stretch Database 機能を使用すれば、ローカル SQL Server データベースからクラウドの Azure SQL Database へ、動的かつ安全に、データをアーカイブすることができます。 SQL Server は、リンクされたデータベースのローカルとリモートの両方のデータに自動的にクエリを実行します。
  • インメモリ OLTP:
    • 現在は、FOREIGN KEY、UNIQUE、CHECK などの制約、ネイティブ コンパイルされたストアド プロシージャの OR、NOT、SELECT DISTINCT、OUTER JOIN、および SELECT のサブクエリをサポートしています。
    • 最大テーブル 2 TB をサポートしています (256 GB 以上)。
    • 列ストア インデックスの並べ替え機能が強化され、Always On 可用性グループがサポートされます。
  • 新しいセキュリティ機能:
    • Always Encrypted: 有効にすると、暗号化キーを持つアプリケーションのみが、SQL Server 2016 データベースの暗号化された機微なデータにアクセスにできます。 キーが SQL Server に渡されることはありません。
    • 動的データ マスク: テーブル定義で指定されている場合、マスクされたデータはほとんどのユーザーには非表示となり、UNMASK アクセス許可を持つユーザーのみがすべてのデータを参照できます。
    • 行レベル セキュリティ: データ アクセスをデータベース エンジン レベルで制限できるため、ユーザーは自分に関係するもののみを参照します。

SQL Server 2016 Analysis Services (SSAS)

SQL Server 2016 Analysis Services では、1200 互換性レベルに基づいて、表形式モデルのデータベースに対するパフォーマンス、オーサリング、データベース管理、フィルター、処理などが向上しています。

  • SQL Server R サービス は、統計的分析に使用する R プログラミング言語を、SQL Server に統合します。
  • 新しい Database Consistency Checker (DBCC) は、潜在的なデータの破損の問題を検出するために、内部的に実行されます。
  • 直接クエリは、最初に外部データをインポートするのではなく、ライブの外部データにクエリを実行します。直接クエリでは、Azure SQL、Oracle、Teradata を含む、より多くのデータ ソースがサポートされるようになりました。
  • 多数の新しい DAX (Data Access Expressions) 関数が追加されています。
  • 新しい Microsoft.AnalysisServices.Tabular 名前空間は、表形式モードのインスタンスとモデルを管理します。
  • Analysis Services Management Objects (AMO) は、2 つ目のアセンブリ (Microsoft.AnalysisServices.Core.dll) を含めるためにリファクタリングされます。

Analysis Services エンジン (SSAS) に関する記事を参照してください。

SQL Server 2016 Integration Services (SSIS)

  • Always On 可用性グループのサポート
  • パッケージの増分配置
  • Always Encrypted サポート
  • 新しい ssis_logreader データベース レベルのロール
  • 新しいカスタム ログ記録レベル
  • データ フロー内のエラー列の名前
  • 新しいコネクタ
  • Hadoop ファイル システム (HDFS) のサポート

Integration Services (SSIS) を参照してください。

SQL Server 2016 マスター データ サービス (MDS)

  • 再帰的階層と多対多階層のサポートを含む派生階層の機能強化
  • ドメイン ベースの属性フィルター
  • モデルの間でエンティティ データを共有するためのエンティティ同期
  • 変更セットを使用したワークフローの承認
  • クエリ パフォーマンスを向上させるカスタム インデックス
  • セキュリティの強化のための新しいアクセス許可レベル
  • 再設計されたビジネス ルール管理エクスペリエンス

マスター データ サービス (MDS) を参照してください。

SQL Server 2016 Reporting Services (SSRS)

Microsoft は、このリリースで Reporting Services を全面的に改良しました。

  • KPI 機能を持つ新しい Web レポート ポータル
  • 新しい Mobile Report Publisher
  • HTML5 をサポートする再設計されたレポート表示エンジン
  • 新しいツリー マップおよびサンバーストのグラフの種類

Reporting Services (SSRS) に関する記事を参照してください。

ヘルプの参照

SQL ドキュメントへの投稿

SQL コンテンツを自分で編集できることはご存じですか。 これにより、ドキュメントが改善されるだけでなく、ページの共同作成者としてもクレジットされます。

詳細については、「SQL Server のドキュメントに投稿する方法」を参照してください。