クエリおよびビュー デザイナーでの結合の表示方法 (Visual Database Tools)
適用対象: SQL Server
テーブルを結合すると、クエリおよびビュー デザイナーは、ダイアグラム ペインにその結合をグラフィカル表示します。また、SQL 構文を使用して SQL ペインにも表示します。
ダイアグラム ペイン
ダイアグラム ペインでは、結合に関係するデータ列の間に結合線が引かれます。 結合条件ごとに 1 本の結合線が表示されます。 たとえば、次の図には結合された 2 つのテーブル間の結合線が示されています。
複数の結合条件を使用してテーブルが結合されている場合は、次の図に示すように、複数の結合線が表示されます。
結合されたデータ列が表示されていない場合 (テーブルまたはテーブル構造オブジェクトを表す四角形が最小化されている場合や、結合に式が含まれる場合など)、クエリおよびビュー デザイナーは、テーブルまたはテーブル構造オブジェクトを表す四角形のタイトル バーに結合線を表示します。
結合線の中央に表示されるアイコンの形は、テーブルまたはテーブル構造オブジェクトの結合方法を示しています。 等号 (=) 以外の演算子が結合句で使用されている場合は、その演算子が結合線のアイコンに表示されます。 結合線に表示されるアイコンは、次の表のとおりです。
結合線のアイコン | 説明 |
---|---|
内部結合 (等号を使用して作成)。 | |
"大なり" 演算子 (>) による内部結合 | |
外部結合。右側のテーブルに一致する行があるかどうかにかかわらず、左側のテーブルのすべての行が含められます。 | |
外部結合。左側のテーブルに一致する行があるかどうかにかかわらず、右側のテーブルのすべての行が含められます。 | |
完全外部結合。関連テーブルに一致する行があるかどうかにかかわらず、両方のテーブルのすべての行が含められます。 |
結合線の端に表示される記号は、結合の種類を示しています。 結合の種類と結合線の端に表示されるアイコンは、次の表のとおりです。
結合線の端のアイコン | 結合の種類 |
---|---|
一対一結合。 | |
一対多結合。 | |
クエリおよびビュー デザイナーが特定できない種類の結合です。 この状態は、結合を手動で作成した場合に多く発生します。 |
SQL ペイン
結合は、SQL ステートメントでさまざまな方法で表すことができます。 正確な構文は、使用するデータベースおよび結合を定義する方法によって異なります。
テーブルの結合に使用する構文オプションは、次のとおりです。
FROM 句の JOIN 修飾子。 キーワード INNER および OUTER で結合の種類を指定します。 この構文は、ANSI 92 SQL の標準です。
たとえば、
publishers
テーブルとpub_info
テーブルを両方のテーブルのpub_id
列に基づいて結合する場合、SQL ステートメントは次のようになります。SELECT * FROM publishers INNER JOIN pub_info ON publishers.pub_id = pub_info.pub_id
外部結合を作成する場合は、INNER の代わりに LEFT OUTER または RIGHT OUTER というキーワードが使用されます。
WHERE 句による両テーブルの列の比較。 データベースが JOIN 構文をサポートしていない場合、またはユーザーが自分で入力した場合には、WHERE 句が使用されます。 WHERE 句で結合が作成される場合は、FROM 句で両方のテーブルの名前が指定されます。
たとえば、
publishers
テーブルとpub_info
テーブルを結合するステートメントは、次のようになります。SELECT * FROM publishers, pub_info WHERE publishers.pub_id = pub_info.pub_id
参照
結合を使用したクエリ (Visual Database Tools)
[結合] ダイアログ ボックス (Visual Database Tools)