データ型のシノニム (Transact-SQL)
適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance Azure Synapse Analytics Analytics Platform System (PDW) Microsoft Fabric のウェアハウス
ISO との互換性を保つために、SQL Server にはデータ型のシノニムが用意されています。 次の表に、シノニム、およびシノニムがマップされる SQL Server のシステム データ型を一覧表示します。
シノニム | SQL Server システム データ型 |
---|---|
binary varying | varbinary |
char varying | varchar |
character | char |
character | char(1) |
character(n) | char(n) |
character varying(n) | varchar(n) |
dec | decimal |
double precision | float |
float[(n)] for n = 1-7 | real |
float[(n)] for n = 8-15 | float |
integer | int |
national character(n) | nchar(n) |
national char(n) | nchar(n) |
national character varying(n) | nvarchar(n) |
national char varying(n) | nvarchar(n) |
national text | ntext |
rowversion | timestamp |
データ型のシノニムは、データ定義言語 (DDL) ステートメントの中で、対応する基本データ型の名前の代わりに使用できます。 このようなステートメントには、CREATE TABLE、CREATE PROCEDURE、DECLARE @variable などがあります。 ただし、オブジェクトの作成後は、シノニムを確認できなくなります。 オブジェクトが作成されると、オブジェクトにはシノニムに関連付けられている基本データ型が割り当てられます。 オブジェクトを作成したステートメント内にシノニムが指定されたという記録は存在しません。
結果セット列や式など、元のオブジェクトから派生したオブジェクトには、基本データ型が割り当てられます。 元のオブジェクトまたは派生したオブジェクトを使用するすべてのメタデータ関数では、シノニムではなく、基本データ型が報告されます。
- sp_help やその他のシステム ストアド プロシージャなどのメタデータ操作
- 情報スキーマ ビュー
- テーブルまたは結果セット列のデータ型を報告するデータ アクセス API のメタデータ操作
たとえば、national character varying
を指定して、テーブルを作成できます。
CREATE TABLE ExampleTable (PriKey int PRIMARY KEY, VarCharCol national character varying(10))
VarCharCol
が nvarchar(10) データ型に割り当てられ、すべての後続のメタデータ関数では、列は nvarchar(10) 列として報告されます。 メタデータ関数は報告されませんとして、 各国語文字 varying (10) 列です。