DBCC SHRINKLOG (Parallel Data Warehouse)
適用対象:Analytics Platform System (PDW)
現在の Analytics Platform System (PDW) データベースの "アプライアンス全体" でトランザクション ログのサイズを減らします。 トランザクション ログの圧縮するのには、データを最適化します。 時間の経過と共に、データベースのトランザクション ログは、断片化され非効率的になります。 断片化を軽減し、ログのサイズを小さくするには、DBCC SHRINKLOG
を使用します。
構文
DBCC SHRINKLOG
[ ( SIZE = { target_size [ MB | GB | TB ] } | DEFAULT ) ]
[ WITH NO_INFOMSGS ]
[;]
引数
SIZE = { target_size [ MB | GB | TB ] } | DEFAULT
target_size は、DBCC SHRINKLOG
が完了した後の、すべての計算ノード全体のトランザクション ログの望ましいサイズです。 0 より大きい整数です。
ログのサイズは、メガバイト (MB)、ギガバイト (GB)、またはテラバイト (TB) で測定されます。 すべてのコンピューティング ノードの上のトランザクション ログの合計サイズです。
既定では、DBCC SHRINKLOG
によりトランザクション ログはデータベースのメタデータに格納されているログ サイズに縮小されます。 メタデータのログ サイズは、CREATE DATABASE (Azure Synapse Analytics) または ALTER DATABASE (Azure Synapse Analytics) の LOG_SIZE
パラメーターによって決まります。 DBCC SHRINKLOG
で、SIZE = DEFAULT
を指定するか、SIZE
句を省略すると、トランザクション ログのサイズが既定サイズに縮小されます。
WITH NO_INFOMSGS
DBCC SHRINKLOG
の結果に情報メッセージが表示されません。
アクセス許可
ALTER SERVER STATE アクセス許可が必要です。
解説
DBCC SHRINKLOG
では、データベースのメタデータに格納されるログのサイズは変更されません。 メタデータには、CREATE DATABASE
または ALTER DATABASE
ステートメントで指定されている LOG_SIZE
パラメーターが引き続き含まれます。
例
A. トランザクション ログを CREATE DATABASE で指定した元のサイズに圧縮する
Addresses
データベースが作成されたとき、Addresses
データベースのトランザクション ログが 100 MB に設定されたとします。 つまり、Addresses
の CREATE DATABASE
ステートメントで LOG_SIZE = 100 MB
を指定しました。 ここでは、ログが 150 MB に増えたので、100 MB に戻すものとします。
次の各ステートメントでは、Addresses
データベースのトランザクション ログが 100 MB の既定サイズに圧縮されます。 100 MB にログを圧縮するとデータ損失が発生する場合、DBCC SHRINKLOG
は、データが失われない、100 MB より大きい最小サイズにログを縮小します。
USE Addresses;
GO
DBCC SHRINKLOG ( SIZE = 100 MB );
GO
DBCC SHRINKLOG ( SIZE = DEFAULT );
GO
DBCC SHRINKLOG;
GO