@@CURSOR_ROWS (Transact-SQL)

適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance

この関数は、接続で開かれた最後のカーソルに現在含まれている行の数を返します。 パフォーマンスを向上させるために、SQL Server では、大きなキーセットと静的カーソルを非同期に作成できます。 @@CURSOR_ROWS を呼び出して、 @@CURSOR_ROWS 呼び出し時にカーソルを修飾する行の数が取得されることを確認できます。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

@@CURSOR_ROWS

戻り値の型

int

戻り値

戻り値 説明
-m カーソルは非同期で作成されます。 返される値 (-m) は、現在キーセットにある行数です。
-1 カーソルが動的です。 動的カーソルはすべての変更を反映するので、そのカーソルに登録されている行数は常に変化します。 カーソルが必ずしもすべての修飾行を取得するとは限りません。
0 カーソルが開かれたり、最後に開かれたカーソルに修飾された行がない、最後に開いたカーソルが閉じられたり、割り当てが解除されたりします。
n カーソルに行がすべて完全に登録されている場合に返されます。 返される値 (n) には、カーソル内の行の合計数。

注釈

@@CURSOR_ROWS は、最後のカーソルが非同期で開いた場合、負の数を返します。 sp_configure カーソルのしきい値が0を超え、カーソルの結果セット内の行数がカーソルのしきい値を超えた場合、キーセット ドライバーまたは静的カーソルは非同期的に開きます。

この例では、最初にカーソルを宣言し、SELECT を使用して @@CURSOR_ROWS の値を表示します。 カーソルが開く前は値 0 が設定され、その後、値 -1 が設定されることで、カーソル キーセットが非同期で作成されることを示します。

USE AdventureWorks2022;
GO

SELECT @@CURSOR_ROWS;

DECLARE Name_Cursor CURSOR
FOR
SELECT LastName, @@CURSOR_ROWS
FROM Person.Person;
OPEN Name_Cursor;
FETCH NEXT FROM Name_Cursor;
SELECT @@CURSOR_ROWS;
CLOSE Name_Cursor;
DEALLOCATE Name_Cursor;
GO

以下に結果セットを示します。

-----------
0

LastName   (No column name)   ROWSTAT
---------  -----------------  ---------
Sánchez    -1                 NULL

-----------
-1