IDENT_INCR (Transact-SQL)
適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance
テーブルまたはビューの ID 列を作成するときに指定された増分値を返します。
構文
IDENT_INCR ( 'table_or_view' )
引数
' table_or_view '
有効な ID 増分値を確認するためのテーブルまたはビューを表す式を指定します。 table_or_view には、引用符で囲まれた文字列定数を指定できます。 変数、関数、または列名を指定することもできます。 table_or_view は char、nchar、varchar、または nvarcharです。
戻り値の型
numeric(@@MAXPRECISION,0))
例外
エラーが発生した場合、または呼び出し元にオブジェクトの表示アクセス許可がない場合は、NULL が返されます。
SQL Server では、ユーザーは、自身が所有している、またはアクセス許可を持っているセキュリティ保護可能なリソースのメタデータのみを表示できます。 ユーザー オブジェクトのアクセス許可がないと、IDENT_INCR などのメタデータを発行する組み込み関数から NULL が返されることがあります。 詳細については、「 Metadata Visibility Configuration」を参照してください。
例
A. 指定したテーブルの増分値を返す
次の例では、AdventureWorks2022 データベースの Person.Address
テーブルの増分値が返されます。
USE AdventureWorks2022;
GO
SELECT IDENT_INCR('Person.Address') AS Identity_Increment;
GO
B. 複数のテーブルの増分値を返す
次の例では、増分値を持つ ID 列を含む、AdventureWorks2022 データベースのテーブルが返されます。
USE AdventureWorks2022;
GO
SELECT TABLE_SCHEMA, TABLE_NAME,
IDENT_INCR(TABLE_SCHEMA + '.' + TABLE_NAME) AS IDENT_INCR
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
WHERE IDENT_INCR(TABLE_SCHEMA + '.' + TABLE_NAME) IS NOT NULL;
次に結果セットの一部を示します。
TABLE_SCHEMA TABLE_NAME IDENT_INCR
------------ ------------------------ ----------
Person Address 1
Production ProductReview 1
Production TransactionHistory 1
Person AddressType 1
Production ProductSubcategory 1
Person vAdditionalContactInfo 1
dbo AWBuildVersion 1
Production BillOfMaterials 1
参照
式 (Transact-SQL)
システム関数 (Transact-SQL)
IDENT_CURRENT (Transact-SQL)
IDENT_SEED (Transact-SQL)
DBCC CHECKIDENT (Transact-SQL)
sys.identity_columns (Transact-SQL)