~ (ビット演算子 NOT) (Transact-SQL)
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整数値に対してビットごとの論理否定演算を実行します。
構文
~ expression
引数
式 (expression)
整数データ型に分類されるデータ型のいずれか、または bit、または binary または varbinary データ型の有効な式を指定します。 式は、ビットごとの演算に対して 2 進数として扱われます。
Note
ビットごとの演算では、1 つの式のみが binary または varbinary データ型のいずれかになります。
戻り値の型
入力値が int の場合は int です。
入力値が smallint の場合は smallint です。
入力値が tinyint の場合は tinyint です。
入力値が bit の場合は bit です。
解説
ビットごとの ~ 演算子は、各ビットを対象に式に対してビットごとの論理否定演算を順番に実行します。 式の値が 0 の場合は、結果セット内のビットが 1 に設定されます。0 以外の場合は、結果セット内のビットがクリアされて値が 0 になります。 つまり、1 は 0 に、0 は 1 に変更されます。
重要
どのような種類のビットごとの演算を実行する場合でも、演算の中で使用される式の記憶域の長さが重要になります。 値を格納するときは、式のデータ型と同じバイト数を使用するようにしてください。 たとえば、10 進数の 5 を tinyint 型、smallint 型、または int 型として格納すると、値はそれぞれ異なるバイト数で格納されます。つまり、tinyint の場合は 1 バイト、smallint の場合は 2 バイト、int の場合は 4 バイトをそれぞれ使用してデータが格納されます。 このため、int 型の 10 進数でビットごとの演算を実行すると、バイナリで直接実行する場合や、16 進数に変換して実行する場合とは異なる結果が得られる可能性があります。この傾向は、~ (ビットごとの NOT) 演算子において特に顕著です。 また、長さが短い方の変数に対してビットごとの NOT 演算が実行される場合があります。 この場合、短い長さが、長いデータ型の変数に変換されると、上位 8 ビットのビットが予想値に設定されない場合があります。 短いデータ型を長いデータ型に変換し、その結果に対して NOT 演算を実行するようにしてください。
例
次の例では、int 型で値を格納するテーブルを作成し、1 行に 2 つの値を挿入します。
CREATE TABLE bitwise (
a_int_value INT NOT NULL,
b_int_value INT NOT NULL);
GO
INSERT bitwise VALUES (170, 75);
GO
このクエリでは、a_int_value
列と b_int_value
列に対して、それぞれビットごとの NOT を実行します。
SELECT ~ a_int_value, ~ b_int_value
FROM bitwise;
結果セットは次のようになります。
--- ---
-171 -76
(1 row(s) affected)
170 (a_int_value
または A
) をバイナリで表すと、0000 0000 0000 0000 0000 0000 1010 1010
になります。 この値に対してビットごとの NOT 演算を実行すると、結果はバイナリで 1111 1111 1111 1111 1111 1111 0101 0101
、10 進数では -171 になります。 75 をバイナリで表すと 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0100 1011
になります。 ビットごとの NOT 演算を実行すると、結果は 1111 1111 1111 1111 1111 1111 1011 0100
、10 進数では -76 になります。
(~A)
0000 0000 0000 0000 0000 0000 1010 1010
---------------------------------------
1111 1111 1111 1111 1111 1111 0101 0101
(~B)
0000 0000 0000 0000 0000 0000 0100 1011
---------------------------------------
1111 1111 1111 1111 1111 1111 1011 0100
参照
式 (Transact-SQL)
演算子 (Transact-SQL)
ビットごとの演算子 (Transact-SQL)