LDMDump v1.02
作成者: Mark Russinovich
公開日: 2006 年 11 月 1 日
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はじめに
Windows 2000 では、論理ディスク マネージャー (LDM) と呼ばれるコンポーネントによって管理される新しい種類のディスク パーティション分割スキームが導入されています。 基本ディスクでは標準の DOS スタイルのパーティション テーブルが実装されますが、ダイナミック ディスクでは LDM パーティション分割が使用されます。 LDM パーティション分割には、ディスク間のレプリケーション、高度なボリューム構成のディスク上ストレージ (スパン ボリューム、ミラー化ボリューム、ストライプ ボリューム、RAID-5 ボリューム) など、DOS パーティション分割に比べていくつかの利点があります。 Windows 2000 Magazine の Windows NT/2000 ストレージ管理に関する 3 月/4 月 の 2 部構成シリーズでは、各パーティション分割スキームの詳細について説明しています。
ディスク管理 MMC スナップインと Windows 2000 Resource Kit の dmdiag というツール以外に、システムのパーティション分割レイアウトを記述する LDM オンディスク データベースの内部を調査するためのツールはありません。 LDMDump は、システム LDM データベースのディスクのコピーに格納されている内容を正確に調べることができるユーティリティです。 LDMDump では、LDM データベースのプライベート ヘッダー、目次、およびオブジェクト データベース (パーティション、コンポーネント、ボリューム定義が格納されているもの) の内容が表示され、その結果がパーティション テーブルとボリュームの一覧と共に要約されます。
LDMDump のインストールと使用
LDMDump を使用するには、ディスクの識別子を渡すだけです。
使用法: ldmdump [- ] [-d#]
パラメーター | 説明 |
---|---|
- | サポートされているオプションと、出力値に使用される測定単位を表示します。 |
-d# | LDMDump で調べるディスクの番号を指定します。 たとえば、"ldmdump /d0" では、ディスク 0 に格納されている LDM データベース情報が LDMDump により表示されます。 |
機能
ディスクの LDM パーティション分割に関する詳細情報を取得するための公開済されている API はなく、LDM データベースの形式はまったく文書化されていません。 LDMDump は、さまざまなシステムに対する LDM データベースと変化する条件下での研究に基づき開発されています。
その他の情報
LDM のディスク上の構造の詳細については、次を参照してください。
- Inside Storage Management, Part 2、Mark Russinovich、Windows 2000 Magazine 2000 年 4 月号
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実行場所:
- クライアント: Windows Vista 以降。
- サーバー: Windows Server 2008 以降。