Azure Stack Hub のリソース プロバイダー
リソース プロバイダーは、Azure Stack Hub のあらゆる IaaS サービスと PaaS サービスの基盤となる Web サービスです。 Azure Resource Manager は、さまざまなリソース プロバイダーに依存して、サービスへのアクセスを提供しています。 各リソース プロバイダーを使用して、それぞれのリソースを構成および制御できます。 サービス管理者は、新しいカスタム リソース プロバイダーを追加することもできます。
基本のリソース プロバイダー
基本の IaaS リソース プロバイダーは 3 つあります。
- コンピューティング: Azure Stack Hub のテナントは、コンピューティング リソース プロバイダーを使用して独自の仮想マシンを作成できます。 コンピューティング リソース プロバイダーには、仮想マシンと仮想マシン拡張機能を作成する機能が含まれています。 仮想マシン拡張機能サービスは、Windows と Linux の仮想マシンに IaaS 機能を提供するのに役立ちます。 たとえば、コンピューティング リソース プロバイダーを使用すると、Linux 仮想マシンをプロビジョニングし、デプロイ時に Bash スクリプトを実行して仮想マシンを構成できます。
- ネットワーク リソース プロバイダー: ネットワーク リソース プロバイダーは、プライベート クラウドでソフトウェアによるネットワーク制御 (SDN) およびネットワーク機能の仮想化 (NFV) に使用する一連の機能を提供します。 ネットワーク リソース プロバイダーを使用して、ソフトウェア ロード バランサー、パブリック IP、ネットワーク セキュリティ グループ、仮想ネットワークなどのリソースを作成できます。
- ストレージ リソース プロバイダー: ストレージ リソース プロバイダーによって提供される 4 つの Azure 整合性ストレージ サービス (BLOB、キュー、テーブル、Key Vault アカウント管理) により、パスワードや証明書などのシークレットの管理と監査が提供されます。 ストレージ リソース プロバイダーは、Azure との一貫性があるストレージ サービスのサービス プロバイダーによる管理を容易にするためのストレージ クラウド管理サービスも提供します。 Azure Storage には柔軟性があり、ドキュメントやメディア ファイルなどの大量の構造化されていないデータは Azure BLOB により、構造化された NoSQL ベースのデータは Azure テーブルにより格納と取得が行われます。
オプションのリソース プロバイダー
Azure Stack Hub に展開して使用できるオプションの PaaS リソース プロバイダーは 3 つあります。
- App Service: Azure App Service on Azure Stack Hub は、Azure Stack Hub で利用できる Microsoft Azure の PaaS サービスです。 このサービスにより、内部または外部の顧客はあらゆるプラットフォームやデバイス用の Web、API、Azure Functions アプリを作成できるようになります。
- SQL Server: SQL Server リソース プロバイダーを使用して、SQL データベースを Azure Stack Hub のサービスとして提供します。 リソース プロバイダーをインストールし、それを 1 つ以上の SQL Server インスタンスに接続した後で、クラウドネイティブ アプリ、SQL を使用する Web サイト、SQL を使用する他のワークロードのためにデータベースを作成できます。
- MySQL サーバー: MySQL サーバー リソース プロバイダーを使用して、MySQL データベースを Azure Stack Hub サービスとして公開します。 MySQL リソース プロバイダーは、Windows Server 2019 Server Core 仮想マシン上でサービスとして実行されます。