はじめに
Bicep テンプレートを使用するとき、条件とループは、Azure のデプロイをいっそう柔軟にするのに役立ちます。 条件を使用すると、特定の制約が適用されている場合にのみリソースをデプロイできます。 また、ループを使用すると、プロパティが似ている複数のリソースをデプロイできます。
シナリオ例
お客様は、玩具の企業において Azure インフラストラクチャをデプロイおよび構成する責任を負うものとします。 あなたの会社は新しいテディ ベアのスマート トイを設計しています。 テディ ベアの機能の一部は、Azure でホストされているバックエンド サーバー コンポーネントと SQL データベースに基づいています。 セキュリティ上の理由から、運用環境では、Azure SQL 論理サーバーで監査が有効になっていることを確認する必要があります。
その玩具は非常に人気があり、会社は定期的に新しい国/地域での発売を予定しています。 スマート テディ ベアを発売するすべての国/地域で、個別にデータベース サーバーと仮想ネットワークが必要になります。 各国/地域の法律に従うには、これらのリソースを特定の場所に物理的に配置する必要があります。 あなたは、各国/地域のデータベース サーバーと仮想ネットワークをデプロイし、同時に、新しい国/地域でおもちゃが発売されるときに論理サーバーと仮想ネットワークを簡単に追加できるようにすることを求められました。
学習内容
このモジュールでは、条件とループを使用して Bicep テンプレートを拡張します。 次のことを行います。
- "条件" を使用して、必要なときにのみ Azure リソースをデプロイします。
- "ループ" を使用して、Azure リソースの複数のインスタンスをデプロイします。
- ループの並列処理を制御する方法を学習します。
- 入れ子になったループを作成する方法を学習します。
- ループと変数および出力を結合します。
主な目標
このモジュールを終了すると、条件とループを使用して Bicep テンプレートを作成し、ループの実行方法を構成する Bicep コードを記述できるようになります。 また、変数ループと出力ループを作成して、テンプレートの柔軟性をさらに向上できるようになります。
[前提条件]
次のことを理解している必要があります。
- モジュールを含む基本的な Bicep テンプレートの作成とデプロイ。
- Azure (Azure portal、サブスクリプション、リソース グループ、リソース定義など)
モジュールの演習を進めるには、次のものが必要です。
- Visual Studio Code がローカルにインストールされていること。
- 次のいずれか:
- 最新の Azure CLI ツールがローカルにインストールされていること。
- 最新の Azure PowerShell がローカルにインストールされていること。