はじめに
企業がクラウドベースのモデルに移行するとき、適切な管理と運用の重要性はいくら強調しても足りないくらいです。 Azure では、ワークロードあたりの管理ソリューション コストを視覚化することができます。 つまり、企業では、ビジネスにとってのワークロードの重要度と管理コストのバランスを取ることができます。
管理ベースラインは、環境内のすべてのリソースに適用される最小限のツール セットです。 このモジュールでは、クラウド管理ベースラインの 3 つの規範を説明します。
- インベントリと可視化: 資産のインベントリの作成と、ワークロードの各リソースの実行状態の可視化
- 運用コンプライアンス: 資産の構成、サイズ設定、コスト、パフォーマンスの管理
- 保護と回復: データ保護と迅速な回復による運用の中断の最小化
このモジュールの開始時には、すべてのユーザーが同じ用語を使っていることを確認するために、ビジネス アラインメントを検討します。 次に、このモジュールでは、管理ベースラインを強化する方法について説明します。 このモジュールの最後で、特殊化の原則について確認します。 ワークロードの特殊化とプラットフォームの特殊化で、最もクリティカルなワークロードとプラットフォームをサポートできます。
次の画像は、このモジュールで扱う管理ベースラインのコンポーネントを示しています。
モジュールのシナリオ
あなたは、2 つのデータセンターを Azure に移行した会社で IT 運用アーキテクトとして働いているとします。 このプロセスで、会社は、IT 運用とその IT 管理ソリューションを最新化したいと考えています。 この Learn モジュールのガイダンスを使って、クラウドネイティブ ソリューションにより会社のクラウド体験がどのようにサポートされるかを評価できます。
新しいクラウドネイティブ ソリューションには、クラウド環境用の管理ベースラインを含めます。 基本的な管理ベースラインはすべてのワークロードに対するもので、特定のプラットフォームやワークロードに対する追加機能があります。 ソリューションでは、ビジネス関係者の管理コストに関するレポートも有効にする必要があります。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- ビジネスの重要度、影響、およびコミットメントのベースラインを設定する。
- 管理ベースラインに含める Azure 管理ツールを理解する。
- ワークロードおよびプラットフォーム チームと連携して、分散運用をさらに成功させる方法を学ぶ。
前提条件
- クラウド導入に関する基礎知識
- ご自分の組織の組織管理要件に関する知識