お客様のストーリー
以前のクラウド導入フレームワークの Microsoft Learn モジュールでは、Tailwind Traders 社のストーリーが共有されていました。 このモジュールは、Tailwind 社のクラウド導入体験に向けた最初のステップです。 Tailwind チームは、クラウドの取り組みにコミットする前に、その戦略的な方向性を評価し、利害関係者の同意を確実なものにしようとしています。
次のお客様のストーリーからの抜粋は、Tailwind Traders 社の戦略的な目標の概要について説明しています。
イノベーションの目標
他のほとんどの企業と同様に、Tailwind 社も、デジタル変革とリスク軽減という競合する 2 つのビジネス ドライバーのバランスを取ろうとしています。
Tailwind Traders の小売イノベーション チームはテクノロジを使用して、最新の商業におけるリーダーとしての会社の立場を維持し続けています。 これらのテクノロジ ソリューションは、Tailwind 社の顧客と対話するための主要なハブです。 これらのソリューションはグローバル収入の 60% に影響を与え、年間総売上高の 30% を生み出します。 これらのイノベーションの例としては、次のようなものがあります。
- 境界のないコマース: 最初は単純な e コマース ソリューションであった、このカスタム構築されたプラットフォームは、顧客にオンラインとオフラインのエクスペリエンスを提供するようになっています。 顧客は、プラットフォームから購入できます。 モバイル アプリを使用して、顧客の閲覧履歴から情報を収集し、店舗内広告、買物リスト、およびその他のやりとりで小売エクスペリエンスをカスタマイズします。
- 分析、AI、ロボティクス イノベーション: Tailwind 社は、ドローン配送、自律倉庫、その他の AI 主導のアプローチを使用して実験することにより、コストの削減、自動化によるスケーリング、カスタマー エクスペリエンスの向上を図っています。 これらの実験は、ビッグ データ、分析、AI ソリューションに基づいて構築されています。
移行の目的
新しいイノベーションに加えて、Tailwind Traders 社の中央の IT チームは、バック オフィスとその店舗のテクノロジをサポートしています。 この会社の中央の IT チームは、3,500 人の従業員をサポートしています。 IT 専任の Tailwind 社の従業員は 100 人未満です。 IT チームは技術スタッフの大部分を占め、約 80 人の従業員が次の種類のテクノロジのサポートに集中しています。
- スマート店舗: 環境の制御、ドア、照明、対話型陳列棚、店舗内のディスプレイと広告、500 を超える POS システム。
- 本社:本社は 900 人を超える従業員を収容し、クラス最高のソリューションを提供するテクノロジ システムを備えています。 これらのソリューションによって、不動産、物流、サプライ チェーン、価格設定、人事、従業員のスケジュールと追跡、給与などのプロセスがサポートされます。
- ユーザー ワークステーション: ほとんどがデスクトップ ベースですが、モバイル、BYOD (Bring You Own Device)、店舗内キオスク、仮想デスクトップ ソリューションを選択する従業員の割合が増えています。
- 集中型の運用: すべての IT および小売イノベーション資産の継続的な技術運用。
現在、同社には 3 つのデータセンターがあります。 そのデータセンターのうちの 2 つは、それぞれ 18 か月と 24 か月でリース契約が切れる予定です。 IT マネージャーと財務責任者は協議を続けてきましたが、リース契約の更新を望んでいません。 代わりに、有効期限が切れる 2 つのデータセンターの置き換えとして、クラウドをアップグレード、統合、使用するためのプロジェクトを検討しています。 CIO は、このプロジェクトを、会社の IT 運用を再検討する機会と見なしています。
戦略上の優先事項
最近の退職により、Tailwind Traders 社には新しい CIO がいます。 新しい CIO は、会社全体のイノベーションをさらに促進しながら、同時にコア ビジネスの運用の中断を制限するために、いくつかの分野で技術運用を改善することに集中しています。 この切り替えにおいてクラウが重要な役割を果たします。
新しい戦略の基盤となるのは運用モデルの転換です。 Tailwind 社は、集中管理された指揮統制運用モデルから、クラウド技術拠点チームが率いる委任された責任を重視するモデルへと移行します。 この移行は、数年かかると見込まれています。 CIO は、同社が今後予定されている各プロジェクトで少しずつ切り替えを進めていく方法を模索しています。
また、CIO はクラウド導入戦略エバリュエーターを使用して会社のクラウド導入計画を評価し、クラウド ビジネス ケースの構築または推進に関する推奨事項を取得します。 クラウド導入戦略エバリュエーターは、クラウド導入フレームワークに基づいています。 これは、組織がクラウド導入へのアプローチを評価するのに役立ちます。 この評価では、組織が堅牢なビジネス ケースを作成してクラウド導入を成功させるうえで役立つ、クラウド経済性の原則に基づく推奨事項が示されます。
この新しい運用モデルへの移行により、ベンダーの複雑さと Tailwind 社の全体的な運用コストが削減されることが期待されています。 CIO は、再配分された削減分を使用して、技術的な機能と運用上の機能をさらに加速させることにより、会社全体でのイノベーション リーダーとしての IT チームの立場を強化する予定です。