はじめに

完了

Microsoft Dynamics 365 の展開において、古いシステムから Dynamics 365 アプリケーションへの移行プロセスは、カットオーバーとして定義されます。 カットオーバーは、本番運用での最終的な移行とされることもありますが、実際のカットオーバー作業はプロジェクトの初期段階から始まるため、この説明は正しくありません。 最終的な移行段階では、通常、古いシステムは使用できなくなるため、移行におけるこの部分での作業は低く抑えられます。 通常、この最終的な移行は、週末や休日のシャットダウンなど、業務に大きな支障がない期間に実施されます。

最終的なカットオーバーは、プロジェクト ライフサイクルの後半の準備フェーズ中に実施します。 そのため、本番運用を開始する前に、Success by Design フレームワークの開始フェーズで、カットオーバー戦略を定義し始める必要があります。 カットオーバー戦略に関する初期の取り組みには、リーダーシップ レベルのビジネス スポンサーやプロジェクト チームの必要な業務および技術メンバーを含める必要があります。 こうすることで、プロジェクトの開始時点からすべての関係者を調整し、現在のシステムから新しいシステムへの移行の最終的な目標を一緒に定義することができます。

全体的なカットオーバー プロジェクト計画には、(本番運用後のカットオーバータスクも含め) プロジェクト開始から本番運用イベントまでのマイルストーンや主要タスクが含まれます。 ただし、最終的なカットオーバー タスクは、実行する期間が限られており、また重大なエラーを許容できないため、詳細かつタスク中心の本番運用カットオーバー計画を策定する必要があります。