はじめに

完了

タイム インテリジェンスでは、時間の経過に伴う計算を扱います。 具体的には、日、月、四半期、年、また場合によっては時刻にわたる計算を扱います。 時間や分、秒といった時刻の経過に伴う計算が必要になることはほとんどありません。

Data Analysis Expressions (DAX) の計算の場合、タイム インテリジェンスとは "日付フィルターのフィルター コンテキストを変更すること" を意味します。

たとえば、Adventure Works 社の会計年度は 7 月 1 日に始まり、翌年の 6 月 30 日に終了します。 この会社では、毎月の収益と年度累計 (YTD) の収益を表示するテーブル視覚化を作成しています。

2017 年 8 月のフィルター コンテキストには、日付テーブルに格納された 8 月の 31 日分がそれぞれ含まれています。 ただし、2017 年 8月に対して計算された年度累計収益には、別のフィルター コンテキストが適用されます。 それは、年度の最初の日付からフィルター コンテキストの最後の日付までです。 この例では、2017 年 7 月 1 日から 2017 年 8 月 31 日までになります。

タイム インテリジェンス計算では、日付のフィルター コンテキストを変更します。 これは、時間に関する次のような質問に答えるのに役立ちます。

  • 年、四半期、または月の累積収益はいくらですか?
  • 昨年の同じ期間の収益はいくらですか?
  • 昨年の同じ期間にわたって収益はどれだけ増加していますか?
  • 各月の初めて注文を行った新規顧客数はどれくらいですか?
  • 会社の製品の手持在庫ストック数はどれくらいですか?

このモジュールでは、このような質問に答えるためのタイム インテリジェンス メジャーを作成する方法について説明します。