Microsoft ID プロバイダーの比較

完了

ID プロバイダー (IdP) は、デジタル ID を作成、管理、および格納するシステムです。 Microsoft Entra ID が一例です。 ID プロバイダーの機能とフィーチャーは異なる場合があります。 最も一般的な 3 つのコンポーネントは次のとおりです。

  • ユーザー ID のリポジトリ
  • 認証システム
  • 侵入から保護するセキュリティ プロトコル

ID プロバイダーは、パスワードや指紋スキャンなど、1 つまたは複数の認証要素を使用してユーザー ID を検証します。 ID プロバイダーは、多くの場合、他のリソースにアクセスするためにシングル サインオン (SSO) で使用するための信頼されたプロバイダーです。 SSO を使用すると、パスワードの疲労が軽減され、使いやすさが向上します。 また、潜在的な攻撃対象領域を減らすことで、セキュリティが強化されます。 ID プロバイダーによって、クラウド コンピューティング リソースとユーザー間の接続が支援されるため、モバイルおよびローミング アプリケーションを使用する場合にユーザーが再認証する必要性が軽減されます。

一般的な ID プロトコル

OpenID プロバイダー - OpenID Connect (OIDC) は、(認可に使用される) OAuth2 プロトコルに基づく認証プロトコルです。 OIDC では、標準化された OAuth2 からのメッセージ フローを使用して ID サービスが提供されます。 具体的には、システム エンティティ (OpenID プロバイダーと呼ばれる) は、RESTful HTTP API を介して OIDC 証明書利用者に JSON 形式の ID トークンを発行します。

SAML ID プロバイダー - Security Assertion Markup Language (SAML) は、ID プロバイダーとサービス プロバイダー間で認証および認可データを交換するためのオープンな標準です。 SAML は、セキュリティ アサーション (サービス プロバイダーでアクセス制御の決定を行うために使用されるステートメント) 用の XML ベースのマークアップ言語です。

Microsoft Azure の ID プロバイダーを比較する

Microsoft では、お客様のビジネス ニーズと目標に基づいて ID 用のツールを数種類ご提供しています。 Microsoft Entra ID は、クラウド ベースの ID の開始点になります。 他には、オンプレミスからクラウドに移行する際にサポート機能を提供するサービスもあります。

Microsoft Entra Domain Services Microsoft Entra ID Active Directory Domain Services
ドメイン参加、グループ ポリシー、LDAP、Kerberos/NTLM 認証など、完全に互換性のある従来の AD DS 機能のサブセットをマネージド ドメイン サービスに提供します。 Microsoft 365、Azure portal、SaaS アプリケーションなどのリソースに対して、ユーザー アカウント サービスと認証サービスが提供されるクラウドベースの ID およびモバイル デバイス管理。 ID と認証、コンピューター オブジェクトの管理、グループ ポリシー、信頼などの主要な機能が提供されるエンタープライズ対応のライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル (LDAP) サーバー。

Active Directory Domain Services (AD DS)

ID と認証、コンピューター オブジェクトの管理、グループ ポリシー、信頼などの主要な機能が提供されるエンタープライズ対応のライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル (LDAP) サーバー。

  • AD DS は、オンプレミスの IT 環境を使用する多くの組織で中心的なコンポーネントであり、主要なユーザー アカウント認証機能とコンピューター管理機能が提供されます。

Microsoft Entra ID

Microsoft 365、Azure portal、SaaS アプリケーションなどのリソースに対して、ユーザー アカウント サービスと認証サービスが提供されるクラウドベースの ID およびモバイル デバイス管理。

  • Microsoft Entra ID をオンプレミスの AD DS 環境と同期させて、クラウドでネイティブに機能する単一の ID をユーザーに提供できます。

Microsoft Entra Domain Services

ドメイン参加、グループ ポリシー、LDAP、Kerberos/NTLM 認証など、完全に互換性のある従来の AD DS 機能のサブセットをマネージド ドメイン サービスに提供します。

  • Microsoft Entra DS は Microsoft Entra ID と統合され、それ自体でオンプレミスの AD DS 環境と同期することができます。 この機能により、ID の一元管理のユース ケースを、リフト アンド シフト戦略の一部として Azure で実行される従来の Web アプリケーションに拡張することができます。