はじめに

完了

あなたは、新しい拡大しているオンライン コマース ストアである Adatum でネットワークを担当しています。 Adatum には、オンプレミスのデータセンターから移行された仮想マシン (VM) 上で実行される 3 層アプリケーションがいくつかあります。 これらの VM は、さまざまな仮想ネットワークでホストされます。 一部のアプリケーションは、パブリックインターネットで使用でき、その他は、シドニーにある Adatum の本社のユーザーのみがアクセスできるようにする必要があります。

アプリケーションがオンプレミスでホストされていたときは、さまざまなハードウェア デバイスで、開放型システム相互接続 (OSI) モデルのレイヤー 4 の負荷分散を使用して、Web 層の VM と、データの分析と変換のタスクを実行する中間層の VM の着信トラフィックを分散していました。 これらのレイヤー 4 デバイスは、リモート デスクトップ プロトコルを使用して個々の VM に接続し、管理タスクを実行できるように構成されていました。 また、ハードウェア デバイスは、障害が発生したすべての VM へのトラフィックの転送を停止し、セッションのクライアント トラフィックがバックエンド プール内の 1 つの VM でのみ発生するようにしていました。 VM が Azure に移行されたので、あなたは、ネイティブの Azure サービスを使用して、レイヤー 4 ハードウェア デバイスによって提供される機能を複製したいと考えています。 あなたは、Load Balancer でこの目標を達成できると思っています。

Azure Load Balancer は、バックエンド プール内の一連の VM に受信トラフィックを分散します。 バックエンドプールは、Azure サービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS) VM、または仮想マシン スケールセット内のインスタンスで構成できます。 負荷分散規則を使用して、バックエンド プール全体に着信トラフィックを分散する方法を構成できます。 正常性プローブを使用して、トラフィックが応答していないノードに送信されないようにすることができます。

このモジュールでは、Azure Load Balancer の概要とそのしくみ、また組織のニーズを満たすソリューションとして Load Balancer を使用することを選択すべきなのはどのような場合かについて説明します。

学習の目的

このモジュールでは、次のことを行います。

  • Azure Load Balancer の概要と提供される機能について学習します。
  • Load Balancer が組織のニーズを満たすかどうかを判断できるようになります。

前提条件

  • 基本的なネットワークの概念についての理解