Microsoft Dataverse を使用した開発の概要

完了

既存の機能ではサポートされない一定レベルの自動化を Dataverse プラットフォームに実装する必要があり、Power Automate のようなローコード テクニックではそれを簡単に構築できない場合、コーディングによるプラットフォームの拡張が必要になります。 これらのタイプの機能拡張ポイントは、多くの場合、プラグインと呼ばれる資産を通じてサーバー側コードとして実行されます。 Flow やその他のオプションを使用することで、非同期の自動化やロジックを実装することもできますが、同期ルールのために、現在プラグインで実現できることのすべてを実装できるわけではありません。 モデル駆動型アプリケーション内に同期処理を実装する必要がある場合は、やはりプラグインが必要になります。

Dataverse プラグイン開発は Power Platform 開発者の必須スキルの 1 つであり、開発者に求められる一般的なタスクの 1 つです。

モデル駆動型アプリの構築

Dataverse のメタデータとテーブルには、モデル駆動型アプリを定義するデータとテーブルレベルのビジネス ロジックがすべて格納されます。 また、モデル駆動型アプリへのカスタマイズをパッケージ化して配布するためのメソッド (ソリューション経由) も、Dataverse に格納されます。

クライアント アプリの作成

Dataverse には、あらゆるアプリケーション構築に使用できる API セットが用意されています。これらは、ASP.NET で記述されたカスタム Web アプリケーションのほか、Node.js アプリケーション、Windows アプリケーションまたは別のタイプのアプリケーションに対応しています。 Dataverse を利用したアプリケーション作成には多数の利点がありますが、次のセクションでは、その一部について概説します。

メリット

各 Dataverse 環境には、統合された一連の機能が用意されており、さまざまなアプリケーション内で組織のデータおよび業務プロセスの定義をビジネスに焦点を当てて作成することができます。 データとメタデータはクラウドに格納されるので、アプリケーションの管理や操作が簡単です。 さらに、組み込み型のセキュリティ モデルを使用すると、組織内のさまざまなユーザーセットについて、テーブルおよび機能へのアクセスを制御することができます。

Microsoft は Dynamics 365 Sales、Dynamics 365 Customer Service、Dynamics 365 Field Service など、多数の自社製アプリケーションを Dataverse 上に構築しています。 アプリを同じ Dataverse プラットフォーム上に構築することで、他のアプリケーションによって構築されたデータも、Dataverse 内で簡単に操作できるようになります。