はじめに
Azure VMware Solution は、高度な VMware 環境をサービスとして提供します。 Azure VMware Solution は、Azure の専用のベアメタル インフラストラクチャにデプロイされます。 デプロイすると、以下のような共通のネイティブ VMware ツールにアクセスできるようになります。
| Product | 製品の機能 |
|---|---|
| ESXi | ベアメタル サーバー。 |
| vCenter Server | vSphere ESXi 環境を一元化する高度なサーバー管理ソフトウェア。 |
| vSAN | ESXi に組み込まれたソフトウェアによるストレージ ソリューション。 |
| NSX-T | データセンター、クラウド、アプリケーション フレームワーク全体にわたって拡張されるソフトウェアによるネットワークおよびセキュリティ ソリューション。 |
| VMware HCX | VM を移行するためのオンプレミスと Azure VMware Solution の間のソフトウェアによる抽象化レイヤー。 |
VMware HCX によって、VM を移行するためのインフラストラクチャの抽象化が提供されます。 VMware HCX vMotion テクノロジを使用して、ネイティブの VMware ワークロードを Azure に移行できます。 VMware HCX vMotion を使うと、ダウンタイムを最小限に抑えながら、実行中の VM を 1 つの vSphere 環境から別の環境へのライブ マイグレーションを行うことができます。 VMware HCX を使用すると、移行作業が簡素化され、クラウド リソースの導入が速くなります。
次の図は、オンプレミスにデプロイされた VMware HCX を示しています。 VMware HCX は次に、オンプレミス データセンターの VM を Azure VMware Solution にレプリケートします。 Azure に移行された VM は、継続的な管理とメンテナンスを行うための Azure の豊富な API を利用しやすくなります。
シナリオ例
あなたは、勤務先の医療関連企業で、VMware プラットフォームを使用して運用環境ワークロードを実行しているとします。 会社では、既存の VMware ワークロードを Azure VMware Solution に移行することが決定しました。 Azure VMware Solution を使用することにより、仮想化プラットフォームを変更したり、既存の動作パターンを変更したりする必要はありません。 Azure VMware Solution の計画とデプロイが完了しました。 次に、オンプレミスの VMware ワークロードを Azure に移行する必要があります。 このモジュールでは、オンプレミスの既存の VMware ワークロードを Azure VMware Solution に移行する方法について学びます。
学習内容
まず、オンプレミスでの VMware HCX コネクタのデプロイを計画する方法について説明します。 ここでは、VMware HCX コネクタをオンプレミスにデプロイし、アプライアンスを Azure VMware Solution に接続する方法について学びます。 また、サービスが正しく構成されていることを確認するために必要な手順についても学びます。 VMware HCX をデプロイして構成した後は、オンプレミスから Azure VMware Solution に VMware ワークロードを移行する方法について学びます。
主な目標
一番の目的は、オンプレミスの VMware VM を Azure VMware Solution に迅速に移行することです。 これにより、企業は老朽化したハードウェアと新しいハードウェアの要求に対処することができます。