はじめに
Azure Blob Storage には、非構造化データの格納と使用にかかるコストを最小限に抑えるさまざまな機能が用意されています。
シナリオ例
たとえば、複数の部門があり、各部門でさまざまな形式で大量のデータを生成しているメディア会社で働いているとします。 あなたは、ほとんどのデータに関して、永続的で簡単にアクセスできるデータ ストアとしての Azure Blob Storage に頼っています。 主要な部署には、ビデオ クリップが豊富に取りそろえられたライブラリが用意されており、ユーザーは 1 日に複数回これにアクセスします。 Web サービス チームは、大量のサーバー ログ データを生成する多数の Web サーバーを運用しています。 これらのログ ファイルは、顧客の問題をトラブルシューティングし、短期的な分析とレポートを実行するために使われます。 データベース管理チームは、オンプレミス データ ストアの長期的なバックアップ先として、Azure Blob Storage に依存しています。 規制要件の結果として、これらのバックアップは、数年間保持する必要がありますが、復元する必要はほとんどありません。
Azure リソースのコストの追跡を担当する Azure 管理者であるあなたは、ストレージ関連の料金が増加し続けていることに気付いています。 一部のチームのストレージ使用パターンが、Azure Blob Storage のコスト最適化機能を利用するように設定されていないことが疑われます。 会社の Azure 消費コストの削減に役立つオプションを探す際に、これらの最適化機能を検討することにしました。 その目的は、Azure Blob Storage 価格モデルをレビューして、価格に最も大きな影響を与えるデータ ユース ケースを特定し、ストレージ コストの削減に役立つコスト管理機能を決定することです。
このモジュールで学習する内容
このモジュールでは、オブジェクト ストレージ コストを最小限に抑えるのに役立つ Azure Blob Storage の機能について調べます。 サンプルの実装と、これらの機能の使用方法についても確認します。
主な目標
このモジュールを終了すると、組織が自社のオブジェクト ストレージ コストを最小限に抑えるのに役立つ Azure Blob Storage の機能について説明できるようになります。 また、これらの機能の設計、実装、管理を行う方法についても理解が深まります。