チュートリアル: データセット デザイナーを使用して .NET Framework アプリケーションのデータセットを作成する
Note
データセットと関連クラスは、アプリケーションがデータベースから切断されている間にアプリケーションがメモリ内のデータを操作できるようにする、2000 年代初期からのレガシ .NET Framework テクノロジです。 テクノロジが特に役立つのは、ユーザーがデータを変更し、変更をデータベースに戻して保持できるようにするアプリケーションです。 データセットは非常に優れたテクノロジであることが証明されていますが、新しい .NET アプリケーションでは Entity Framework Core を使用することをお勧めしています。 Entity Framework には、オブジェクト モデルとして表形式データを操作する、より自然な方法が用意されており、よりシンプルなプログラミング インターフェイスが備わっています。
このチュートリアルでは、データセット デザイナーを使用してデータセットを作成します。 この記事では、新しいプロジェクトを作成し、そのプロジェクトに新しい Dataset 項目を追加します。 ウィザードを使用しないで、データベース内のテーブルに基づいてテーブルを作成する方法について説明します。
前提条件
このチュートリアルを完了するには、Visual Studio にインストールされている .NET デスクトップ開発ワークロードと ([データ ソース] ウィンドウの場合) データ ストレージと処理ワークロードが必要です。 これらをインストールするには、Visual Studio インストーラーを開き、変更する Visual Studio のバージョンの横にある [変更] (または [その他]>[変更] ) を選択します。 Visual Studio の変更に関するページを参照してください。
このチュートリアルでは SQL Server Express LocalDB と Northwind サンプル データベースを使用します。
SQL Server Express LocalDB がない場合は、SQL Server Express のダウンロード ページからインストールするか、Visual Studio インストーラーを使用してインストールします。 Visual Studio インストーラーでは、データ ストレージとデータ処理ワークロードの一部として、または個別のコンポーネントとして、SQL Server Express LocalDB をインストールできます。
次の手順に従って、Northwind サンプル データベースをインストールします。
Visual Studio で、 [SQL Server オブジェクト エクスプローラー] ウィンドウを開きます。 (SQL Server オブジェクト エクスプローラーは、Visual Studio インストーラーのデータ ストレージとデータ処理ワークロードの一部としてインストールされます)。 [SQL Server] ノードを展開します。 LocalDB インスタンスを右クリックし、 [新しいクエリ] を選択します。
クエリ エディター ウィンドウが開きます。
Northwind Transact-SQL スクリプトをクリップボードにコピーします。 この T-SQL スクリプトを使用すると、Northwind データベースが新規作成され、データが設定されます。
T-SQL スクリプトをクエリ エディターに貼り付け、 [実行] ボタンを選択します。
しばらくすると、クエリの実行が完了し、Northwind データベースが作成されます。
新しい Windows フォーム アプリケーション プロジェクトを作成します。
Visual Studio で、新しい Windows フォーム アプリ (.NET Framework) プロジェクトを作成し、DatasetDesignerWalkthrough という名前を付けます。
Visual Studio によってソリューション エクスプローラーにプロジェクトが追加され、デザイナーに新しいフォームが表示されます。
アプリケーションへの新しいデータセットの追加
[プロジェクト] メニューで、 [新しい項目の追加] を選択します。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
左側のウィンドウで、 [データ] を選択し、中央のペインで [データセット] を選択します。
データセットに NorthwindDataset という名前を付け、 [追加] をクリックします。
Visual Studio によってプロジェクトに NorthwindDataset.xsd という名前のファイルが追加され、データセット デザイナーでこのファイルが開かれます。
サーバー エクスプローラーでのデータ接続の作成
[表示] メニューの [サーバー エクスプローラー] をクリックします。
サーバー エクスプローラーで、[データベースへの接続] をクリックします。
Northwind サンプル データベースへの接続を作成します。
データセットへのテーブルの作成
ここでは、データセットにテーブルを追加する方法について説明します。
Customers テーブルを作成するには
サーバー エクスプローラーで作成したデータ接続を展開し、[テーブル] ノードを展開します。
サーバー エクスプローラーからデータセット デザイナーに Customers テーブルをドラッグします。
Customers データ テーブルと CustomersTableAdapter がデータセットに追加されます。
Orders テーブルを作成するには
サーバー エクスプローラーからデータセット デザイナーに Orders テーブルをドラッグします。
Orders データ テーブル、OrdersTableAdapter、および Customers テーブルと Orders テーブル間のリレーションシップが、データセットに追加されます。
OrderDetails テーブルを作成するには
サーバー エクスプローラーからデータセット デザイナーに Order Details テーブルをドラッグします。
Order Details データ テーブル、OrderDetailsTableAdapter、および Orders テーブルと OrderDetails テーブル間のリレーションシップが、データセットに追加されます。
データセットを保存する
作成したデータセットは、 [データ ソース] ウィンドウで使用できます。 [データ ソース] ウィンドウが表示されない場合は、「前提条件」に記載されているように、データの保存と処理のワークロードがインストールされていることを確認してください。
これで、以下のタスクをどれでも実行できます。
データセットを保存します。
[データ ソース] ウィンドウの項目を選択し、フォームにドラッグします。 詳細については、Visual Studio で Windows フォーム コントロールをデータにバインドする方法に関するページを参照してください。
TableAdapter に他のクエリを追加します。
データセット内のデータ テーブルの ColumnChanging イベントまたは RowChanging イベントに検証ロジックを追加します。 詳細については、「データセットのデータの検証」を参照してください。