Visual Studio で並列スレッドの変数のウォッチを設定する (C#、Visual Basic、C++)
[並列ウォッチ] ウィンドウには、複数のスレッドで 1 つの式が保持している値を同時に表示できます。 各行は、1 つのアプリケーションで実行中のスレッドを表しますが、スレッドは複数の行に表示される場合があります。 具体的には、各行は関数シグネチャが現在のスタック フレーム上の関数に一致する関数呼び出しを表します。 列内の項目の並べ替え、順序変更、削除、およびグループ化を行うことができます。 スレッドのフラグ設定、フラグ解除、凍結 (中断)、および凍結解除 (再開) を実行できます。 [並列ウォッチ] ウィンドウには次の列が表示されます。
フラグ列。特に注意する必要のあるスレッドをマークできます。
現在のスレッド列。黄色の矢印で現在のスレッドが示されます (巻いた尾の付いた緑色の矢印は、現在のスレッド以外のスレッドに現在のデバッガー コンテキストがあることを示しています)。
構成可能な列。コンピューター、プロセス、タイル、タスク、スレッドを表示できます。
ヒント
[並列ウォッチ] ウィンドウにタスク情報を表示するには、[タスク] ウィンドウを先に開いておく必要があります。
空白の "ウォッチ式の追加" 列。ウォッチする式を入力できます。
Note
この記事で紹介する Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。 Visual Studio のエディションや環境設定がお使いのものと異なる場合があります。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。
[並列ウォッチ] ウィンドウを表示するには
コード内にブレークポイントを設定します。
メニュー バーで、[デバッグ]、[デバッグ開始] の順に選択します。 アプリケーションがブレークポイントに到達するを待機します。
メニュー バーで、[デバッグ]、[ウィンドウ]、[並列ウォッチ] の順にクリックして、ウォッチ ウィンドウを選択します。 最大で 4 つのウィンドウを開くことができます。
ウォッチ式を追加するには
- 空白の "ウォッチ式の追加" 列のいずれかを選択し、ウォッチ式を入力します。
スレッドのフラグを設定または設定解除するには
- 行のフラグ列 (最初の列) を選択するか、スレッドのショートカット メニューを開いて [フラグ設定] または [フラグ解除] をクリックします。
フラグが設定されたスレッドのみ表示するには
- [並列ウォッチ] ウィンドウの左上隅にある [フラグが設定されているスレッドのみを表示] ボタンをクリックします。
別のスレッドに切り替えるには
- 現在のスレッド列 (2 番目の列) をダブルクリックします。 (キーボード: 行を選択し、Enter キーを押します)。
列を並べ替えるには
- 列見出しを選択します。
スレッドをグループ化するには
- [並列ウォッチ] ウィンドウのショートカット メニューを開いて [グループ化] をクリックし、適切なサブメニュー項目を選択します。
スレッドを凍結/凍結解除するには
- 行のショートカット メニューを開き、[凍結] または [凍結解除] をクリックします。
[並列ウォッチ] ウィンドウ内のデータをエクスポートするには
- [Excel で開く] ボタンを選択して、[Excel で開く] または [CSV にエクスポート] を選択します。
ブール式でフィルター処理するには
- [ブール式でフィルター] ボックスにブール式を入力します。 デバッガーは、スレッド コンテキストの式を評価します。 値が
true
である行だけが表示されます。