<entryPoint> 要素 (ClickOnce アプリケーション)
この ClickOnce アプリケーションがクライアント コンピューターで実行されるときに実行する必要があるアセンブリを指定します。
構文
<entryPoint
name
>
<assemblyIdentity
name
version
processorArchitecture
language
/>
<commandLine
file
parameters
/>
<customHostRequired />
<customUX />
</entryPoint>
要素と属性
entryPoint
要素は必須です。この要素は urn:schemas-microsoft-com:asm.v2
名前空間にあります。 アプリケーション マニフェストで定義できる entryPoint
要素は 1 つだけです。
entryPoint
要素には、次の属性があります。
属性 | 説明 |
---|---|
name |
省略可能。 この値は .NET Framework では使用されません。 |
entryPoint
には、次の要素があります。
assemblyIdentity
必須。 assemblyIdentity
とその属性の役割は、<assemblyIdentity> 要素で定義されます。
この要素の processorArchitecture
属性と、アプリケーション マニフェスト内の他の場所にある assemblyIdentity
で定義されている processorArchitecture
属性が一致している必要があります。
commandLine
必須。 entryPoint
要素の子である必要があります。 子要素はなく、次の属性があります。
属性 | 説明 |
---|---|
file |
必須。 ClickOnce アプリケーションのスタートアップ アセンブリへのローカル参照。 この値には、パス区切り文字のスラッシュ (/) または円記号 (\) を含めることはできません。 |
parameters |
必須。 エントリ ポイントで実行するアクションを記述します。 有効な値は run だけです。空白の文字列を指定すると、run と見なされます。 |
customHostRequired
省略可能。 含まれている場合、カスタム ホスト内に配置され、スタンドアロンのアプリケーションではないコンポーネントがこの配置に含まれていることを示します。
この要素が存在する場合、assemblyIdentity
要素と commandLine
要素が存在することはできません。 存在すると、ClickOnce でインストール中に検証エラーが発生します。
この要素には属性も子もありません。
customUX
省略可能。 アプリケーションがカスタム インストーラーによってインストールおよび管理され、[スタート] メニュー エントリ、ショートカット、[プログラムの追加と削除] エントリは作成されないことを指定します。
<customUX xmlns="urn:schemas-microsoft-com:clickonce.v1" />
customUX 要素を含むアプリケーションでは、InPlaceHostingManager クラスを使用してインストール操作を実行するカスタム インストーラーを提供する必要があります。 この要素を含むアプリケーションは、マニフェストまたは setup.exe 前提条件ブートストラップをダブルクリックしてインストールすることはできません。 カスタム インストーラーでは、[スタート] メニュー エントリ、ショートカット、[プログラムの追加と削除] エントリを作成できます。 カスタム インストーラーでは、[プログラムの追加と削除] エントリを作成しない場合、SubscriptionIdentity プロパティで指定されたサブスクリプション識別子を保存し、ユーザーが UninstallCustomUXApplication メソッドを呼び出して後でアプリケーションをアンインストールできるようにする必要があります。 詳細については、「チュートリアル: ClickOnce アプリケーションのカスタム インストーラーの作成」を参照してください。
解説
この要素では、ClickOnce アプリケーションのアセンブリとエントリ ポイントを指定します。
commandLine
を使用して、実行時にパラメーターをアプリケーションに渡すことはできません。 アプリケーションの AppDomain から、ClickOnce 配置のクエリ文字列パラメーターにアクセスできます。 詳細については、「方法: オンライン ClickOnce アプリケーションでクエリ文字列の情報を取得する」を参照してください。
例
次のコード例は、ClickOnce アプリケーションのアプリケーション マニフェストの entryPoint
要素を示しています。 このコード例は、「ClickOnce アプリケーション マニフェスト」トピックに記載されている、より大きな例の一部です。
<!-- Identify the main code entrypoint. -->
<!-- This code runs the main method in an executable assembly. -->
<entryPoint>
<assemblyIdentity
name="MyApplication"
version="1.0.0.0"
language="neutral"
processorArchitecture="x86" />
<commandLine file="MyApplication.exe" parameters="" />
</entryPoint>