CreateExpInstance ユーティリティ

CreateExpInstance ユーティリティを使用すると、Visual Studio の実験用インスタンスの作成や、リセット、削除を行うことができます。 実験用インスタンスを使用して、基になる製品を変更せずに Visual Studio の拡張機能のデバッグとテストを行うことができます。

構文

CreateExpInstance.exe [/Create | /Reset | /Clean] /VSInstance=VsInstance /RootSuffix=Suffix

パラメーター

/Create 実験用インスタンスを作成します。

/Reset 実験用インスタンスを削除した後、新しいインスタンスを作成します。

/Clean 実験用インスタンスを削除します。

/VSInstance コピー対象になる、基の Visual Studio インスタンスが格納されているディレクトリの名前です。

/RootSuffix 実験用インスタンス ディレクトリの名前に追加するサフィックスです。

解説

Visual Studio の拡張機能を使用しているときに、F5 キーを押して既定の実験用インスタンスを開き、現在の拡張機能をインストールできます。 使用できる実験用インスタンスがない場合、Visual Studio によって、既定の設定を備えるインスタンスが作成されます。

実験用インスタンスの既定の場所は、Visual Studio のバージョン番号によって異なります。 たとえば、Visual Studio 2015 の場合、場所は %localappdata%\Microsoft\VisualStudio\14.0Exp\ です。 ディレクトリの場所にあるすべてのファイルは、そのインスタンスの一部と見なされます。 ディレクトリ名が既定の場所に変更されている場合を除き、追加される別の実験用インスタンスが Visual Studio によって読み込まれることはありません。

Visual Studio によって実験用インスタンスが開かれているとき、Visual Studio からシステム レジストリにアクセスすることはありません。 これは、レジストリ ハイブの実験用バージョンが使用されていた、以前のバージョンの Visual Studio とは異なります。

CreateExpInstance ユーティリティは、VsRegEx ユーティリティに代わるものです。

次の例では、Visual Studio の既定の実験用インスタンスがリセットされます。

CreateExpInstance.exe /Reset /VSInstance=14.0 /RootSuffix=Exp

関連項目