グローバル化およびローカライズされたアプリの開発
Visual Studio を使用すると、.NET に組み込まれたサービスを活用して、海外ユーザー向けの開発を容易に行うことができます。
たとえば、Windows フォーム アプリのプロジェクト システムでは、フォールバック UI カルチャと追加のそれぞれの UI カルチャの両方のリソース ファイルを生成できます。 プロジェクトを Visual Studio でビルドする場合、リソース ファイルは Visual Studio XML 形式 (.resx) から中間バイナリ形式 (.resources) にコンパイルされ、その後、サテライト アセンブリに埋め込まれます。 詳細については、「Resource files in Visual Studio」 (Visual Studio のリソース ファイル) と「デスクトップ アプリケーションに対するサテライト アセンブリの作成」を参照してください。
双方向言語
Visual Studio では、アラビア語やヘブライ語など、右から左に書く言語で正しくテキストが表示されるアプリケーションを作成できます。 いくつかの機能については、単にプロパティを設定するだけで済みます。 それ以外の場合は、コードで機能を実装する必要があります。
Note
双方向言語を入力したり表示したりするには、適切な言語に設定されたバージョンの Windows を使用する必要があります。 英語バージョンの Windows に適切な Language Pack をインストールする方法と、適切にローカライズされたバージョンの Windows を使用する方法があります。
双方向言語をサポートするアプリ
Windows アプリ
双方向テキスト、右から左への読み取り順序、およびミラー化 (ウィンドウ、メニュー、ダイアログ ボックスなどのレイアウトの反転) をサポートする、完全な双方向アプリケーションを作成できます。 ミラー化を除き、これらの機能は、既定またはプロパティ設定により使用できるようになっています。 ミラー化は、メッセージ ボックスなどいくつかの機能に対してはあらかじめサポートされています。 ただし、それ以外の場合には、ミラー化をコードで実装する必要があります。 詳細については、「Windows フォーム アプリケーションの双方向サポート」をご覧ください。
Web アプリ
Web サービスは UTF-8 および Unicode のテキストの送受信をサポートしているため、双方向言語を使用するアプリケーションに適しています。 Web クライアント アプリケーションのユーザー インターフェイスはブラウザーに依存しているため、Web アプリケーションでの双方向サポートの内容は、ユーザーのブラウザーが双方向機能をどの程度サポートしているかによって異なります。 Visual Studio では、アラビア語またはヘブライ語のテキスト、右から左への読み取り順序、ファイルのエンコーディング、およびローカル カルチャ設定をサポートするアプリケーションを作成できます。 詳しくは、「ASP.NET Web アプリケーションに対する双方向サポート」をご覧ください。
Note
コンソール アプリでは、双方向言語のテキストがサポートされません。 これは、Windows におけるコンソール アプリケーションの動作のしくみによるものです。