Visual Studio プロファイラーから dotnet カウンターを視覚化する

.NET カウンター ツールを使用すると、Visual Studio プロファイラー内から直接、dotnet カウンターを経時的に視覚化することができます。

Note

.NET カウンター ツールには、Visual Studio 2019 バージョン 16.7 以降が必要であり、.NET Core 3.0 以降と .NET 5 以降がターゲットとされます。

設定

  1. Visual Studio でパフォーマンス プロファイラーを開きます (Alt + F2 キー、または [デバッグ] -> [パフォーマンス プロファイラー])。

  2. [.NET カウンター] チェックボックスをオンにします。

    カウンター ツールが選択されている。

  3. [開始] ボタンをクリックしてツールを実行します。

ツールのパフォーマンスを最適化する方法の詳細については、「プロファイラー設定の最適化」を参照してください。

データを理解する

ツールによって最初のデータ収集が行われている間に、dotnet カウンターのライブ値を確認できます。

.NET カウンター ツールによって収集が行われている。

カウンター名の横にあるチェックボックスをオンにすれば、カウンターのグラフを表示することもできます。 複数のカウンターのグラフを一度に表示できます。

アプリの実行とデータの収集が完了したら、さらに詳細なレポートを目的とした収集を停止することができます。 これを行うには、[収集を停止] ボタンをクリックします。

レポートが読み込まれると、次に示すような完成したレポートが表示されます。

.NET カウンター ツール レポート。

このレポートには、次の値が表示されます。

  • 最小値 - 選択した時間の範囲内での該当するカウンターの最小値。
  • 最大値 - 選択した時間の範囲内での該当するカウンターの最大値。
  • 平均値 - 選択した時間の範囲内での該当するカウンターの平均値。

列見出しを右クリックし、見出しを選択すると、テーブル内で列をフィルター処理したり追加したりできます。

.NET カウンター ツールの列。

[カウンター] の横にあるチェックボックスをオンにして、詳細レポート内にグラフを表示することもできます。 テーブル内のデータは、既定では、収集されたトレースの全期間の値となります。 データを特定の時間の範囲にフィルターで絞り込むには、グラフをクリックしてドラッグします。

.NET カウンター ツールの時間フィルター処理。

テーブルは、グラフ内で選択した期間での該当する値に更新されます。 選択した時間の範囲をトレース全体にリセットするには [選択のクリア] ボタンを使用します。