Word 文書または Excel ブックに操作ウィンドウを追加する
Microsoft Office Word 文書や Microsoft Excel ブックに操作ウィンドウを追加するには、まず Windows フォーム ユーザー コントロールを作成します。 次に、プロジェクト内の ThisDocument.ActionsPane
フィールド (Word) または ThisWorkbook.ActionsPane
フィールド (Excel) の Controls プロパティに、ユーザー コントロールを追加します。
適用対象: このトピックの情報は、Excel および Word のドキュメント レベルのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。
Note
次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。
ユーザー コントロールの作成
次の手順は、Word または Excel プロジェクトでユーザー コントロールを作成する方法を示したものです。 また、ユーザー コントロールにボタンを追加して、それがクリックされたときに、文書やブックにテキストが書き込まれるようにします。
ユーザー コントロールを作成するには
Visual Studio で Word または Excel のドキュメント レベルのプロジェクトを開きます。
[プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスで、[操作ウィンドウ コントロール] を選択し、名前を HelloControl と指定して、[追加] をクリックします。
Note
別の方法として、[ユーザー コントロール] の項目をプロジェクトに追加することもできます。 [操作ウィンドウ コントロール] の項目と [ユーザー コントロール] の項目によって生成されるクラスは、機能的には同等です。
ツールボックスの [Windows フォーム] タブから、Button コントロールをコントロール上にドラッグします。
Note
デザイナーにコントロールが表示されていない場合は、ソリューション エクスプローラーで [HelloControl] をダブルクリックします。
ボタンの Click イベント ハンドラーにコードを追加します。 次の例は、Microsoft Office Word 文書の場合のコードです。
C# では、ボタン クリックのイベント ハンドラーを追加する必要があります。 このコードは、
HelloControl
コンストラクター内の、InitializeComponent
の呼び出しの後に配置できます。イベント ハンドラーの作成方法について詳しくは、「方法: Office プロジェクトでイベント ハンドラーを作成する」をご覧ください。
public HelloControl() { InitializeComponent(); this.button1.Click += new EventHandler(this.button1_Click); }
操作ウィンドウにユーザー コントロールを追加する
操作ウィンドウを表示するには、ThisDocument.ActionsPane
フィールド (Word) または ThisWorkbook.ActionsPane
フィールド (Excel) の Controls プロパティに、ユーザー コントロールを追加します。
操作ウィンドウにユーザー コントロールを追加するには
ThisDocument
クラスまたはThisWorkbook
クラスに、クラス レベルの宣言として次のコードを追加します (このコードをメソッドに追加することはしないでください)。ThisDocument
クラスのThisDocument_Startup
イベント ハンドラー、またはThisWorkbook
クラスのThisWorkbook_Startup
イベント ハンドラーに、次のコードを追加します。