データ コピーの回避
不要なデータのコピーを回避するようにオーディオ ハードウェアを設計することで、ドライバーのパフォーマンスを向上させることができます。
真のスキャッター/ギャザー DMA を実行するようにハードウェアを実装したり、ハードウェアを管理するための WavePci ミニポート ドライバーを作成ししたりすることで、最良の結果を得ることができます。 デバイスは、システム メモリ内のどこにあっても、再生データ バッファーまたは空のレコード バッファーに直接アクセスできます。 これにより、不要なソフトウェアの介入と時間のかかるデータコピーが不要になります。
ただし、WaveCyclic デバイスを設計する場合は、ハードウェア バッファーにシステム メモリとして直接アクセスできるようにすることで、パフォーマンスを向上させることができます。 これにより、システム メモリ内の中間バッファーからデータをコピーするオーバーヘッドがなくなります。
また、デバイスが標準の WDM オーディオ形式と互換性のないチャンネル順序のオーディオ形式を必要とする場合、ドライバーは、ハードウェアが処理する前に、中間バッファー内の各オーディオ フレームのインプレース変換を実行する必要があります。 これによりパフォーマンスが低下する可能性があります。 詳細については、「複数チャンネル オーディオ データと WAVE ファイル」を参照してください。