FltRegisterForDataScan 関数 (fltkernel.h)

FltRegisterForDataScan ルーチンを使用すると、ミニフィルター インスタンスにアタッチされているボリュームのデータ スキャンが可能になります。

構文

NTSTATUS FLTAPI FltRegisterForDataScan(
  [in] PFLT_INSTANCE Instance
);

パラメーター

[in] Instance

データ スキャンに登録するミニフィルター ドライバー インスタンスの不透明なインスタンス ポインター。

戻り値

FltRegisterForDataScan は 、次のいずれかのSTATUS_SUCCESSまたは適切な NTSTATUS 値を返します。

リターン コード 説明
STATUS_NOT_SUPPORTED フィルター マネージャーでは、このインスタンスにアタッチされているボリュームのデータ スキャンはサポートされていません。

注釈

データ スキャンを実行するミニフィルターでは、FltCreateSectionForDataScan を呼び出す前に FltRegisterForDataScan を呼び出して、そのボリュームをスキャン用に登録する必要があります。 ミニフィルターは、ウイルス検出、暗号化、圧縮など、さまざまな理由でデータ スキャンを実行します。

注意

FltRegisterForDataScan がSTATUS_NOT_SUPPORTEDを返した場合でも、FsRtlCreateSectionForDataScan を呼び出すことで、ミニフィルターでデータ スキャン用のセクションを作成できます。 ただし、 FsRtlCreateSectionForDataScan によって作成されたセクションへのアクセスは同期されず、発生した競合解決を処理するのは呼び出し元のミニフィルターの責任です。 このようなミニフィルターでは、セクションの競合が発生したときに呼び出すことができる PFLT_SECTION_CONFLICT_NOTIFICATION_CALLBACK コールバック ルーチンを実装して登録する必要があります。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 8
対象プラットフォーム ユニバーサル
Header fltkernel.h (Fltkernel.h を含む)
Library FltMgr.lib
[DLL] Fltmgr.sys
IRQL <= APC_LEVEL

こちらもご覧ください

FltAllocateContext

FltCloseSectionForDataScan

FltCreateSectionForDataScan

FsRtlCreateSectionForDataScan

PFLT_SECTION_CONFLICT_NOTIFICATION_CALLBACK