ExAllocateFromPagedLookasideList 関数 (wdm.h)
ExAllocateFromPagedLookasideList ルーチンは、指定されたルックアサイド リストからページングされたエントリへのポインターを返すか、新しく割り当てられたページ エントリへのポインターを返します。
構文
PVOID ExAllocateFromPagedLookasideList(
[in, out] PPAGED_LOOKASIDE_LIST Lookaside
);
パラメーター
[in, out] Lookaside
呼び出し元が ExInitializePagedLookasideList で既に初期化されているルックアサイド リストのPAGED_LOOKASIDE_LIST構造体へのポインター。
戻り値
ExAllocateFromPagedLookasideList は、エントリを割り当てることができる場合は、エントリへのポインターを返します。 それ以外の場合は、 NULL を返します。
解説
注意事項
バージョン 22H2 Windows 11以降、この関数はインラインからエクスポートに変更されました。 その結果、最新バージョンの Windows を対象にしてドライバーをビルドすると、古い OS バージョンでは読み込みに失敗します。 Visual Studio でターゲット OS のバージョンを変更するには、[構成プロパティ] -[ドライバーの設定] ->>[全般] の順に選択します。
指定されたルックアサイド リストが空でない場合、 ExAllocateFromPagedLookasideList はリストから最初のエントリを削除し、このエントリへのポインターを返します。 それ以外の場合、 ExAllocateFromPagedLookasideList は、リストの初期化時に指定された Allocate ルーチンを呼び出すか 、ExAllocatePoolWithTag を呼び出してエントリ ポインターを返します。
呼び出し元は、呼び出し元によって決定されたデータを使用して、返されたエントリを設定できます。 呼び出し元は、 ExFreeToPagedLookasideList が使用されなくなったときに、各エントリを解放する必要があります。
ページングされたルックアサイド リスト内のエントリはページング可能なメモリから割り当てられるため、IRQL >= DISPATCH_LEVELでアクセスすることはできません。 ExAllocateFromNPagedLookasideList を使用して、ページングできないエントリを含むルックアサイド リストを作成できます。
Windows 2000 では、ドライバーは -D_WIN2K_COMPAT_SLIST_USAGE スイッチを使用して 、ExAllocateFromPagedLookasideList を使用するコードを正常にリンクする必要があります。
詳細については、「Lookaside Listsの使用」を参照してください。
要件
要件 | 値 |
---|---|
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 以降で使用できます。 |
対象プラットフォーム | ユニバーサル |
Header | wdm.h (Wdm.h、Ntddk.h、Ntifs.h を含む) |
Library | NtosKrnl.lib |
[DLL] | NtosKrnl.exe |
IRQL | <= APC_LEVEL |
こちらもご覧ください
ExAllocateFromNPagedLookasideList