FILE_BASIC_INFORMATION 構造体 (wdm.h)
FILE_BASIC_INFORMATION構造体には、タイムスタンプとファイルの基本属性が含まれています。 ファイル情報を照会または設定するルーチンの引数として使用されます。
構文
typedef struct _FILE_BASIC_INFORMATION {
LARGE_INTEGER CreationTime;
LARGE_INTEGER LastAccessTime;
LARGE_INTEGER LastWriteTime;
LARGE_INTEGER ChangeTime;
ULONG FileAttributes;
} FILE_BASIC_INFORMATION, *PFILE_BASIC_INFORMATION;
メンバー
CreationTime
ファイルが作成された時刻を指定します。
LastAccessTime
ファイルが最後にアクセスされた時刻を指定します。
LastWriteTime
ファイルが最後に書き込まれた時刻を指定します。
ChangeTime
ファイルが最後に変更された時刻を指定します。
FileAttributes
1 つ以上のFILE_ATTRIBUTE_XXX フラグを 指定します。 これらのフラグの説明については、「Microsoft Windows SDKのファイル属性定数」を参照してください。
注釈
FILE_ATTRIBUTE_NORMAL フラグは、他の属性と組み合わせて設定したり、返したりすることはできません。 他のすべての FileAttributes 値は、 この属性をオーバーライドします。
時刻値 CreationTime、 LastAccessTime、 LastWriteTime、 および ChangeTime は、システム時刻の絶対形式で表されます。 絶対システム時間は、グレゴリオ暦の 1601 年の開始以降の 100 ナノ秒間隔の数です。
FILE_BASIC_INFORMATION構造体の XxxTime メンバーに 0 の値を指定すると、ZwSetInformationFile 関数はその時刻のファイルの現在の設定を保持します。
ファイル システムは、ファイルに対して I/O 操作が実行された後、必要に応じて LastAccessTime、 LastWriteTime、および ChangeTime メンバーの値を更新します。 ドライバーまたはアプリケーションは、適切なメンバーを -1 に設定することで、呼び出し元のファイル ハンドルで実行される I/O 操作に対してこれらのメンバーの 1 つ以上をファイル システムが更新しないように要求できます。 呼び出し元は、これら 3 つのメンバーの 1 つ、すべて、またはその他の組み合わせを -1 に設定できます。 -1 に設定されているメンバーのみが、ファイル ハンドルに対する I/O 操作の影響を受けません。他のメンバーは必要に応じて更新されます。 NTFS および ReFS システムでは、適切なメンバーを -2 に設定することで、ファイル ハンドルのタイム スタンプ更新を復元できます。
この構造体のメンバーを設定するには、呼び出し元がファイルにFILE_WRITE_ATTRIBUTESアクセスできる必要があります。
要件
要件 | 値 |
---|---|
Header | wdm.h (Wdm.h、Ntddk.h、Ntifs.h を含む) |